“耳にしなくなった”=“使われない”わけではないようで

まず最初にお断りしておきます。
今回の話の内容の関係上、いわゆる“差別用語”&“放送禁止用語”が
ここに出てきます。




先週、職場にて。

我が職場に来ていただいてる、年配の派遣の方。
とてもいい人で、お嬢さんがいらっしゃるせいか、
そのくらいの女子のあしらい方がうまい。

で、数人一気にあれこれしゃべりかけたこともあり、
聞き流して放置プレイしていたのだが、その様子を見た
女子(20代)が「〇〇さん、ツンボだ!ツンボだ!」とからかった。

隣で聞いてて「おいおい・・・」と思い、これ以上止まらなければ
注意しないと・・・と思ったところで、向かいに座っている派遣男性が
「“放送禁止用語”を連発するんじゃない!」と注意。

ここまでが事件ではなく、あくまでも導入部分であって、
今回私が気になったのは、この後の反応である。

なんと、彼女はこういう『人に向かって言ってはいけない言葉』の
存在を知らなかったのである。
本気で目をまん丸に見開いて、「え!?」と驚いていた。

彼女だけではない。周囲にいた同年代の女子たち全員知らなかった。

言った本人は自分がそんな言葉を、知らなかったとはいえ
使ってしまったことに相当ショックを受けたようで、青ざめていた。

他のメンバーもショックを受けていたが、1人は「そんなコト、今まで
誰も教えてくれなかった!学校でも教えてくれなかった!」と言う。

先の年配の派遣の方が「もっと本を読め!」と言い放って席を立った。

私と向かいの席の彼とで、これを機に・・・ということで、
いくつか他の言葉も教えておくことにした。
発端が耳に関する言葉だったので、目・口(会話)・四肢など、
それと現在ホームレスと呼ばれる部類のもの、同和のこと、朝鮮関連・・・

教えていて思った。
世の中、「放送禁止」だのと言って隠すことはできても、
日々の生活の中で家族や友人など、周囲の人間によって
死語とならないのだということだ。

親が使っていれば、もしくはどこかで覚えてきたものを注意しなければ、
その子は「普通に使える言葉」として覚え、悪気なく使う。
彼女たちも、決して悪意をもってあえて使ったわけではない。

ただ、一人が言ったように、「誰も『いけないこと』だというのを教えてない」
ことに問題があるのだ。
もし今回、彼女たちが知らないままになっていたら、
彼女たちは今後も悪気なく使い、それはいずれそのまた子供に伝わり、
永遠に死語として消滅しないのである。

親世代は現代の“放送禁止用語”が“禁止”でなかった時代の人間が
ほとんどだろう。“つい”使っている人もいるだろう。
それでも『他人に向けて言ってはいけない言葉』となったことを認識し、
子供に伝えてきたかどうかは、その親の意識の問題ではないだろうか?
また、学校でも何も教えない、そこに触れない・・・というのは
いかがなものか?

言葉そのものではなく、使うべきでないことを知らない世代が存在するのか、
たまたまうちの部署に集まっただけなのか、とにかく私は驚いた。

「巨人の星」とか「アタックNo.1」などの古いアニメが再放送される度に、
音声がブツブツ切れる箇所が増えていくけど、聞こえないようにする
だけではなく、なぜその言葉が使ってはいけないことになったのか、
ずっと教えていかないと、実生活では今後も知らないままに使われていき、
表面上の死語にしかならないんじゃないだろうか?
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by gogofinland | 2008-11-30 16:32 | ぐうたらな日々Tokiossa