ハワイ夜歩き

海外旅行で気をつけるべきこと。その最たるものが『夜間の外出』だろう。
しかし私はハワイ滞在中、毎晩外出してしまっていた。しかもそのほとんどは一人で。
初日の夜は連れと一緒に出かけたが、ホテルに戻ったのは夜10時前。結構早い。
以降、私の夜歩きは日付を超えて連夜続いたのだった。

まず、夜の海が見たくてホテルの前のビーチへ。そこはカップル達の園だった。本当の
カップル・即席カップル・カップル交渉中・・・あとは少し家族連れや友達連れがいるだけで、
一人ぼっちで浜辺に佇んでいるのは、女では私ぐらいなもので、あとは獲物待ちのナンパ師
ばかりだ。

砂浜に腰を下ろして、波の音を聞き、さわさわ音を立てて揺れる椰子の木を感じ、ピカピカ
のお月様を見ていると、「これぞヒーリング!!」CDなんかで聞くより数倍心地いい。まった
りと時間を過ごす私の前を、何人ものナンパ師らしき男が通り、とりあえずはチェックしてくる。

声をかけてきたある男に、私は『怪しい人』を演じることで切り抜けられることを知った。気味
悪がって逃げていく。楽しい。
私が演じた『怪しい人』はこうだ。男が声をかけてきたら、必要以上にヘラヘラ笑って(笑顔
はダメだよ。ヘラヘラだよ。)向こうの問いかけにトンチンカンな答えを延々繰り返す。何を聞かれてもね。私の場合は向こうが英語だったので、本当に少しわかんないところもあったんだけど、「How do you do?」と話し掛けてきたので、ヘラヘラ&ニヤニヤしながら「サンキュー、サンキュー。アイムファインね!!ハワイ、ビューティフルね!!」とか、とにかくめちゃくちゃなことを、延々勝手にしゃべりまくった。そしたら向こうは、すっごく気味悪がって「バ~イ」と行ってしまったのだった。

別の夜には、二人組みの男が白人・金髪のおねーちゃん二人組みをナンパしてるところを通りかかり、私も一緒に誘われた。「今から友達の家でものすごく楽しいパーティをやるんだけど、来ない?」って。白人のおねーちゃんたちが「あなた行くの?」と聞いてきたので、「行かない」と言い、3人で「バイバイ」をした。

そしてまた別の夜。どうにもお腹がすいたので、カラカウア通りでピザを食べることにした。ファーストフードのスタンドだったので、店の横の公園の入り口にあるベンチに座って、通りを眺めながら食べていたら、一人の白人中年男性がいきなり「How much?」と言う。はて?ピザのことかと思って、ピザとドリンクのセットという意味で「○ドルだよ」と言うと、おじさんは物凄く驚いた顔で、「そんなに安くていいのか!?」と聞いてきた。それでもまだおじさんの質問の真意がわかっていない私は「ウンウン」と頷いていたのだ。そしておじさんがホテルがなんとかかんとかって言い出して、私の腕を取ろうとしたので、なんとな~く気付き(遅い!!)、「私じゃなくて、ピザ!!」と説明したら、呆れてどこかへ行ってしまったのだった。
そう。カラカウア通りは夜になると、ストリートガールがわんさか客待ちしてる場所なので、どうやらこんな質素な日本人でも同業者に見られたようだ。

他にも、夜中に歩いてたら巡回中のお巡りさんに怒られたし、ハンバーガー屋のおばちゃんにも、「早くこれ持ってホテルに帰りなさいよ~」と言われたし、(でも、このおばちゃん、ハワイの感想とか色々聞いてきて、なかなか帰してくれなかったし、コーヒーには砂糖を2パック入れろと強引に勧める)

今思えば、何かあってもおかしくなかったんじゃないの?という夜歩きだった。
[PR]

by gogofinland | 2005-01-16 13:42 | 1996 U.S.A(Hawaii)