トゥルク日帰り散歩~その1

 日曜日。トゥルクへお出かけすることにした。
 トゥルクはヘルシンキから電車で約2時間のところにある、19世紀初頭まで首都だった町だ。スウェーデン語表記では、『オーボ』という地名だ。お城もある。

 ティモ先生オススメの地だし、元々今回の旅行に組み込むつもりだったので、駅で切符を
買う時のフィンランド語を教えてもらっていた。
 ヘルシンキ中央駅。ドキドキしながらフィンランド語で切符購入にチャレンジ。

 なんだか部分的に聴き取りにくいらしく、切符売り場のお兄さんが聞き返してきたが、その
質問がわからなくて焦った。とっさにティモ先生に聞いて書いておいたメモを見せて、例文が
ポルヴォー行きになっていたので、そこを指で隠して「トゥルク!!」と叫んだ私。
 お兄さんは笑いながら、「OK。わかった。フィンランド語で勉強してきたんだね。誰に習って
るの?」と言った。私が「東京でティモっていう人が私の先生なんです」と答えると(ティモなんてたくさんいるから、どーでもいいことなんだけど)、「英語で説明しようか?フィンランド語がいい?」と言う。「英語でお願いします・・・(苦笑)」と私が言うと、「OK」と言った。

 お兄さんは、往復乗車券を発券して、手渡しながら窓口から乗り出して発着掲示板を指差し、「○番ホーム・トゥルク行きって書いてある○時○分の電車だよ。○番ホームは真ん中のドアから出たら正面だから、一番近いよ。右から○番目に停まっている電車だからね。楽しんできて!!」と丁寧に教えてくれたのだった。

 お兄さんが教えてくれた通り、重くて大きな扉を開けてホームに出ると、電車が数台停まっていて、ちょうど1台は発車するところだった。電車というより、日本の鉄道で言うと長距離列車みたいな感じ。多分これだろうと思いつつも、念のためホームにいた駅員さんに「トゥルク行きはこれですか?」と聞くと、そうだと言う。

 後ろからず~っと各車輌を見ながら前に進むと、食堂車や禁煙車輌、喫煙車輌、喫煙&ペット可車輌があった。
 喫煙&ペット可車輌というのが一番珍しかったので、そこに乗ることにした。足の短い日本人にはちょい厳しい段差の大きなデッキの階段を登って車内に入ると、大きな茶色い犬を連れたおばあさんと、これまた大きな黒い犬を連れたおばさんが既に座っていた。2匹ともとてもおとなしい。

 喫煙車輌と言っても、座席で吸えるわけではなく、車輌内に小さなガラス貼りの喫煙室があるだけだ。この喫煙室、換気はあまりよくないので、数人でタバコを1本ずつ吸うと霧の中になってしまう。

 電車は静かにヘルシンキ中央駅を出発し、エスポーやサロを通ってトゥルクへ向かう。途中の車窓からの景色は、賑やかな都会の景色から「いかにも」フィンランドちっくな、豊かな森の緑と湖の風景に変わる。
 確かエスポー辺りだったと思うが、ホームの脇に蒸気機関車が展示されていたりして、約2時間の道のりはなかなか楽しい。
 犬くんたちは、通路を人が歩いても、人間には興味がないかのようにおとなしく座っている。お互いにケンカするでもなく、まったく吠えない。本当にいい子たちだ。

 そして電車はちょうどお昼頃、快晴・強風のトゥルクに到着した。
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by gogofinland | 2005-01-23 15:52 | 1997 Finland