トゥルク日帰り散歩~その2

 トゥルク。風は強いが快晴。
 まずはバス・ターミナルへ。ドライブ・インみたいに広い建物があって、そこにカフェとか、
ちょっとした観光案内なんかがある。
 一息お茶でも・・・のついでに、カフェの女性にトゥルク城行きのバス乗り場を聞いた。彼女は、「ごめんなさい。英語がしゃべれないので・・・」と言う。今だったら、バス乗り場程度ならフィンランド語で質問できるんだけど、当時はホントにそこまではムリだったので諦め、観光案内の女性に聞いてみた。

 すると、「外のバス停で○○番のバスを待つように」と言われた。快晴だったけど、バス停は屋根付きで日陰だったので、強風で凍えそうな寒さ。
 ヅラだったら絶対吹っ飛んでるはずの強風にビュンビュン吹かれながら、教えてもらった番号のバスを待つ。時刻表だと5分ほどで来るはずなのだが、来ない。

 数台のバスが連なってやってきた。番号を見ようとするが、1台ずつ探してるうちに、次々と発車してしまった。「ひえ~」っとあたふたしてる間に、もう1台後ろからバスが来た。見るとまさしく、その番号だ。「あ~、良かった・・・」と思ったのも束の間、降車客がいなかったのか、バスはそのまま素通りしてしまったではないか!!

 すっかり小心者になった私は、「どうしよう・・・次のバスまで待つのはイヤだしな~」と考え、そこでキラリ~ンとひらめいた。そうだ、タクシーに乗ってみよう!!
 フィンランドのタクシーって、私はベンツ様しか見たことがない。本当は色々あるのかもしれないんだけど、とにかく私はベンツ様のタクシーしか見たことがないのだ。で、貧乏人のささやかな旅の思い出として、「タクシーに乗ればベンツに乗れる・・・」という状況が少し嬉しかったのだ。

 バスのことなんかすっかり忘れて、心ウキウキ、タクシー乗り場に向かった。ちょうど1台客を降ろしたところのタクシーが停まっていた。てっきり日本と同じでドアは自動で開くもんだと思ってた私は、後部座席のドアの前でボケ~っと立っていた。しかし開かない。
 「乗車拒否!?」とオロオロしていると、ドライバーが中からドアを開けてくれた。手動だったのだ。

 フカフカの後部座席に座って、「トゥルク城までお願いします」と言ったが、どうにも私の発音が悪いらしく、何度も聞き返された。仕方がないので地図でトゥルク城を指差すと、若いお兄さんドライバーは「OK」と言って、車を走らせたのだった。
 結構なスピードで走るベンツ・タクシー。「これがベンツ様か・・・」たかがタクシーに浮かれる私。5分程度でベンツ様はトゥルク城へ到着した。料金もそんなに高くなかった。

 今度はちゃんと自分でドアを開け、そして閉め、ポカポカの日差しの中、お城の中に入ってみた。
 ハッキリ言って、一般的なイメージにあるようなお城ではない。写真で見てもわかるように、とっても小さな質素なお城だ。旧東欧とか中欧なんかで見かけるような、おとぎ話にでてくるようなお城ではない。もっと言えば、皇居の方が大きくて立派にお城っぽい感じがするくらいだ。
 それでも、キレイに整備された芝生の庭や、花いっぱいの花壇、いかつい雰囲気の中庭を見ていると、小さいけれど偉い人が住む場所という感じがした。何かから守られるような感じ。

 ひと通りお城をぐるっと周って、トゥルク訪問の一番の目的、大聖堂の名物・パイプオルガンにご対面するべく、アウラ川沿いを延々歩いた。後で地図で見ると2~3kmくらいあったらしい。
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by gogofinland | 2005-01-23 15:57 | 1997 Finland