遊覧船のナンパ風景

 フィンランドには、たくさんのツアーがある。数時間で回るもの、日帰りのもの、2泊3日のものなどなど。
 なんとなく・・・の気分と、切符切りのお兄さんがかっこよかったのとで、ついつい乗ってしまったSun Line ツアー。約1時間半、遊覧ボートでぐるぐるヘルシンキ周辺を回るというものだ。

 一番乗りで(またもやここでも『お子ちゃま』のまま)ボートに乗り込んだ。船内アナウンスに合わせた各国語のパンフレットが並べられ、私は英語版とフィンランド語版を手にした。(後々の勉強のために)すると、操縦士のお兄さん(これまたかっこいい。でもちょっとマッチョ系)が「こっちもあげるよ」と、日本語版を出してくれた。

 午前中の快晴と違ってなんだか雲行きが怪しかったので、上にある外の席や小さなデッキには誰も出ず、船内は満員になった。
 静かな船内に解説アナウンスが響き渡り、『いかにも』北欧ちっくな風景を眺めていると、心地よさに眠気が襲ってくる。

 私のいる列の金髪・胸毛もじゃもじゃ・赤ら顔(酔っ払い?)の男が、売店でミネラルウォーターを2本買い、別の列に一人でいた北欧美女に1本差し出した・・・が、どうやら同席は断られたようで、ボトルを置いてすごすごと元の席に戻った。
 やっぱりこれってナンパだよね?でも、撃沈。彼女は結局水には手をつけず。彼はその後ず~っと外の景色ではなく彼女を見ていたのだった。彼女はその視線を完全無視。

 ・・・が、彼はめげなかった。遊覧船観光が終わり、下船するやいなや、彼女を追いかけた。信号待ちする彼女に必死になって話している。しかしここでも信号が変わると同時に終わりになってしまった。
 いいタイミング(=彼女にとって)で携帯が鳴り、「バイバイ」となったのだ。ひとり切ない彼の後姿に、私は「ナンパ大失敗!!」とつぶやきながら、突然の大雨にファッツェル(老舗のお菓子屋さんのカフェ)に逃げ込んだのだった。
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by gogofinland | 2005-01-23 17:01 | 2001 Finland