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ヘルシンキでも小事件発生!?

 Kちゃんと、「どこのバーに行こうかね~?」などと相談しつつ、ダーリンと待ち合わせをするための場所を探していた。
 あちこち覗いてみたが、やはり金曜の夜なのでぼちぼち混み始めている。それに、今まで入ったことのないバーばかりで、必ず入り口に図体のデカい、コワモテのお兄さんが待機していて、ドアの開閉などしてくれたりする。

 Zetorの目の前のhbというバーと、その隣のバーを覗くと、隣は大混雑状態、hbは外から中がよく見えないのでわからない。
 Kちゃんがダーリンに電話をしたら、ダーリンが「hbに入ってて」と言った。ここもやはり入り口にコワモテがいて、中の様子がわからないまま恐る恐る私たちは中に入った。

 まずは上着を預ける場所(=有料です)があって、上着を預けて№を受け取っていると、隣にフィンランド人の男性がいて、Kちゃんの驚く声が聞こえた。知り合い?と思ってたら、それがダーリン。・・・え?これから家を出るんじゃなかったの?なんと、ダーリンは既にこの近辺に来ていて、車の中で待機していたんだそうだ。まんまと騙された。

 まだ時間が早い(9時前)ということで、あまり客がいない。音楽だけがガンガン鳴り響く店内。真ん中にダンスフロアがあって、赤・青・黄色のスポットライトがぐるぐる照らしている。
 カルーアミルク的カクテルを飲みつつ、フロアの脇のカウンターに陣取った。フロアをはさんで反対側には数人の客がいて、カップルなどはもうすっかり『2人の世界』。Kちゃんと2人で「一体何回キスしてるんだろう??」と話していた。

 ダーリンの携帯はまるで家の電話の子機。いや、それよりでかい。Kちゃんのは日本で使う
のとさほど変わらないけど、少し重い。
 フィンランドの携帯は、IDチップのようなものが入っていて、そこに個人情報が入っている
ので、機種変更もただ新しい機械を買って、チップを入れ替えれば電話番号もそのままで
すぐに使えるのだそうだ。ドでかい携帯を使っているダーリンのIDはテレカみたいなカードで、ダーリンは自分のとKちゃんのを携帯から取り出し、見せてくれた。
 テレビのCMで携帯に表示された電話番号から名前や住所が検索できるのを見たけど、
番号と個人がリンクしているんだから簡単な話しだな・・・と納得した。

 しばらくして、誰かが背後を通った気がした・・・と思った瞬間、私のすぐ右横で、ガラガッシャーン→ドタッ(倒れる音)→バシャ(飲み物がこぼれた音)が連続で聞こえてきた。
 ふと横を見ると、泥酔した若い男の子(20歳くらい?)がひっくり返ってビールをかぶっている。「おいおい、大丈夫か?」と思っていたら、彼は何事もなかったかのようにむっくりと起き上がり、中身が半分くらいに減ってしまったビール片手に、私のすぐ横にピタっとくっついてきた。
 観光客な私は、カウンターの下のバッグをKちゃん側にさりげなく寄せ(すられるかと思って)、彼が浴びたであろうビールが自分にくっつきませんように・・・と願うのであった。

 ジリジリとKちゃん側に寄ってはみるものの、彼もまたますますピッタリ寄り添ってくる。あまりに接近し過ぎてるので、右側を向くこともできず、ずっとKちゃんの方を向いていたら、Kちゃんが「なんかずっと見てるよ。」と笑っている。
 そのうち、彼は私の耳元で音楽に合わせて歌いだした。正直言って、かなり音程は狂っている。Kちゃんに「なんか歌ってるんだけど・・・」と言ったら笑われた。

 Kちゃんやダーリンには言ってなかったけどね、その間、脇腹をひじでツンツン突っつかれたり、匂いを嗅がれたりして大変だったんだよぉぉ!!もぉ、匂い嗅がれた時なんて、鼻息がかかってくすぐったいわ、気味悪いわ・・・

 Kちゃんは笑いながら言う。「かまってもらいたいんじゃないの?」ダーリンも苦笑い。帰国後、一部の友達からは「ホテルに『お持ち帰り』しちゃえば良かったじゃん」と言われた。(でも、あれだけ泥酔してて『役に立つ』んでしょうか?)

 ヘルシンキ第1夜にして小ネタ発生とは!!
 その後彼は、諦めたのか、飽きたのか、反対側の席に行って別の女の子に話しかけていたけど、相手にされず、ソファで眠っていたところをコワモテにつまみ出されてしまったのであった。
 ダーリンから聞いたが、バーでよくある光景なんだそうだ。酔っ払い過ぎて他人の迷惑になると、あーやってゴッツイお兄さんたちに脇を抱えられて、店から放り出されてしまうんだって。

 彼が放り出される姿を見つつ、ダーリンのそんな話を聞いていてふと思った。トビアスとか
二クラスも、あんなさわやかな顔してても泥酔することがあるんだろうか?と。そしてつまみ出されるなんて失態を犯したことがあるんだろうか?放り出された彼がトビアスと同じ、金髪だったので、なぜかトビアスとダブって見えてしまった。
 と、同時に出会った時の彼らがシラフで良かったな・・・とも。今の彼みたいな状態で出会ってたら、きっとこんなに美しい思い出にはなっていないだろうから。私も一緒になって泥酔してたかもしれないし。

 でも、トビアスだったら『お持ち帰り』しちゃってたかもね。エレベーターに乗ればすぐ自分の部屋だったしさ。あはは。

 下のフロアなどを見ても、まだ客の入りが少なく、イマイチ盛り上がりに欠けるので、(ダーリンによればここは人気のある店だけど、時間が早すぎるそうだ。今度は深夜に行ってみよう)もう1軒別の店に行ってみることにした。

 私が同性愛者用のバーに興味を持っていることを聞いて(ですが、私はストレートです。)、「連れて行ってあげてもいいよ」と言われたが、レズに狙われて苦労したことがある私は、ようやくフィンランドで恋のチャンスが訪れても、それがレズだったらイヤだな~と思い、遠慮した。

 で、メキシカン・バーみたいなところに入ってみたのだが、そこはどちらかというとオトナで一杯。結構な年齢の(と言っても40代くらいと思う)おじさん、おばさんが生演奏に合わせて踊る・踊る・・・大盛り上がり。
 陽気に盛り上がって週末の夜を楽しむ、ハジけたフィンランド人の姿を見て、なんだかほのぼのとした気分になった。

 Kちゃん&ダーリンと明日は午後からご自宅訪問という約束をして、ホテルまで送ってもらうと、あっという間にバタン・キュー。
 ヘルシンキ第1夜はこうして終わったのであった。

by gogofinland | 2005-01-24 21:55 | 2002 Finland