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ヴァンター空港で

 既に帰国の途に着いたことになったけど、その前に飛行機を待ってる間の話を余談でつけようと思ったので書きます。

 搭乗案内を待つ間、ショップで熊の缶詰とか、トナカイの缶詰を買って、喫煙ルームで時間潰しをした。成田に到着するまで禁煙だから、その前の吸いだめっていうこと。喫煙者なら気持ちはわかるよね。

 喫煙室は入り口を除いた3方の壁にびっしりベンチが並んでいて、突き当たりのベンチに腰掛け、バッグからタバコを取り出した。
 ライターを出そうとしたら、スっと横から火のついた高そうなライターが差し出された。その主を見ると、ロマンスグレーのおじ様。「どうもありがとう」と火をつけさせてもらうと、おじ様は「女性がタバコを出したら、火をつけるのが男性のマナーだよ」と笑っていた。

 おじ様はパイプをくゆらせながら、「日本から来たの?」と聞いてきた。そうだと答えると、「一人で?」と言うので、また「そう」と答えると、「一人で海外旅行できるなんて、偉いね~
お嬢ちゃん」と言った。・・・お、お嬢ちゃん!?、間もなく36になろうという私なのに・・・

 おじ様はスウェーデン人で、仕事でヘルシンキに来て、これからフランクフルトに移動だという。仕事仲間がお土産を買い込んでいる間、喫煙室で待っているのだそうだ。おじ様は色々と話を始めた。画商で日本や中国へも絵画購入のために何度か出かけたこととか、水墨画は日本より中国の方がいいものがあるとか、トヨタの車に乗ってるとか(やっぱりこの話題は出た)・・・

 私の仕事の話を聞いてきたりもした。絵の話になった時、「日本のLove Art(ラブ・アート)
は素晴らしいね」と言われたんだけど、ラブ・アートってなんだろう???と、私はわけが
わからず、キョトンとしてしまった。するとおじ様は私が英語を理解できなかったと思ったら
しく、「わかるかい?『Love』。loveだよ。それと、『Art』・・・英語はあまり得意じゃないのかな?」と聞いてきた。私は「言ってることはわかるけど、『Love Art』がどんなものかわかりません」と答えた。帰国後、会社の派遣社員で英語が出来る子に聞いてみたけど、わからないと言ってた。誰か知ってたら教えて!!

 なかなか搭乗開始の案内が出ないので、モニターを見ていると、おじ様は「東京行きは大丈夫だよ。心配しないで。フランクフルト行きは遅れているようだね。」と笑った。
 おじ様はこれまた高そうな腕時計を見せながら「時間が違ってるでしょ。これはどこの時間かわかるかな?」と質問してきた。ヘルシンキの時間より1時間遅れているその時計を見て、「ストックホルムの時間と同じ!!」と答えると、満足げに微笑みながら「その通り。私はいつもストックホルムの時間に合わせているんだよ」と言った。

 アメリカ同時多発テロ直後ということで、やはりここでもアメリカの同盟国・日本からの旅人に「心配ない。日本は大丈夫だ。」と言われた。そして、おじ様は「君たちの世代の日本女性は、これからどんどん活躍できるよ。なんでもやりたいことを自由にできるようになる。だから、常に自信を持って、色々なことにチャレンジしなさい。君たちの前途は明るいんだ。何も恐れることはないよ。」と言った。

 仕事仲間のフィンランド人が買い物を終えて、迎えに来た。おじ様がお友達に「彼女と話を
してたんだ。日本から一人で来たんだって。」とその人に言った。その人は「ほ~ぉ」と少し驚いた顔をして、軽く挨拶をしてきた。
 おじ様は荷物を持ち上げて、握手をしながら「話ができて楽しかったよ。」と、「君たちの前途は明るい。頑張れ!!」とまた言って喫煙室を出て行った。

 ちなみに、このおじ様は、身なりといい、ルックスといい、一見するとマフィアの偉い人にも見える、ちょっとコワモテなおじさん。背がスラーっと高い。ホントに画商なのかな・・・?実はマジで・・・だったりして。 
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by gogofinland | 2005-01-23 17:26 | 2001 Finland

高熱にうなされながら

 いよいよ帰国日。出発は午後5時過ぎなので、前回同様午後3時頃に空港に向かえば大丈夫。半日以上過ごすことができる。

 しかし残念なことに、前夜アミーゴのパエリアに苦闘した歯痛も、更に悪化してきた。朝食はホテルのブッフェで、バナナとトマト、ゆで卵にコーヒーと、柔らかいものばかりを並べてみた。それでも噛むのが大変で、ほとんど飲み込むような状況だ。
 更に、なんだか悪寒と節々の痛みが激しい。熱っぽくて、ボヤ~っとしている。フロントで出発ギリギリの3時くらいまでチェックアウトの延長を打診したが、「残念ながらムリだ」と言われ、それならチェックアウトの12時まで寝てればいいものを、どうせ中途半端な時間に出なくてはいけないのなら・・・と、9時にチェックアウトし、荷物だけ預けて街に出たアホな私。

 手持ちのフィンランドマルカは少ないし、あちこち周るには体力が持ちそうにないし、かといって両替するのも、もう帰るのに必要ないし・・・で、カウッパトリや元老院広場で日向ぼっこをして過ごした。
 気温は日曜日の夕立以降、10℃を下回っていて、この日のトゥルクなんて朝の最低気温がマイナス2℃だなんて言ってるくらいだけど、直射日光を浴びてると焼けるように熱い。それなのに、私は悪寒でゾクゾクしていたのだった。

 昼になって、カフェに入った。椅子に座っているのも辛い。めまいもしてきた。ドンブリ並のカフェ・ラテを半分くらい飲んだところで吐き気まで感じる始末。(吐かなかったけど)
 もう、これ以上外にいるのはムリだ・・・とホテルに戻って、人気の無いロビーのソファでだら~んとして出発時間を待った。

 正直言って、空港にだって行きたくないくらい。だけど、今日帰らなかったら、次の直行便は日曜になるし・・・まあ、ホントはこれ幸いと、滞在延長でウハウハなんだけどさ。
 予定より早めに空港に行き、チェックインする。「具合が悪いので、フライト中ずっと寝ていたいから、窓際の席でなるべく隣に人がいないようにして欲しい」と頼んだ。・・・結果、3人席で真ん中を空席にした状態で、通路側に外人男性という、人と接する必要が無い席にはなった。できれば行きのフライトみたいに、1人で3人席占領して、横になりたかったんだけどな~。行き以上にほぼ満席に近い状態だったので、仕方ないか。

 席に着くと、即『睡眠体制』を整えた。余ってる隣の枕や毛布をいただいた。窓側の肘掛のところに枕をはさんで(少しは寒くなくなると思って)、持参した空気枕を腰に当て、毛布を2枚とヘルシンキで買ったカシミアのストールを、合皮ジャケットの上からぐるぐる巻きに体にかけた。かなりあったかかったよ。

 離陸後、しばらくして徐々に薬が効いてきたのか、あったかいからか、眠くなってきて爆睡。食事が運ばれてきた音で目が覚めた。見るとヤキトリみたいなのとか、結構固い物が多い。 噛めそうにないので、フカフカ・ほかほかのパンと、サラダ、ざるそばだけにした。それでも痛いよ~。

 1つ置いて隣の外人男性が、ざるそばを食べようとする私の動きを見ている。面倒だし、量も少しで面倒だったので、私はそばつゆを麺にぶっかけ、刻みノリをふりかけた。すると、彼も真似をしている。私がワリバシを割って、ソバをすすると、彼も見よう見まねでワリバシを割り、不慣れな手つきで箸を使ってソバをすする。

 私が「どーよ?」というつもりでニコっと笑うと、彼も笑った。元気だったら、これをきっかけに彼にあれこれ話しかけて、帰りの旅路を楽しく過ごし、なんだったら日本でも一緒に遊ぼうなんて誘えるところだが、ちょっとお腹に食べ物が入ったら、もう睡魔に襲われてしまって、再び爆睡。翌日の朝食時間に後ろの席のおばちゃんに「シートを上げてちょうだいよっ!!」と、シートの背をガンガン叩かれるまで目覚めることがなかったのであった。
 惜しい・・・結構かっこよかったんだけどね~。
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by gogofinland | 2005-01-23 17:23 | 2001 Finland

パエリアとご対面!

 寒空の中、日曜閉店のレストラン・アミーゴの前で魂を抜かれた私は、気を取り直し、(または『懲りもせず』とも言う)月曜日の夜、再びアミーゴへと向かった。翌日には日本に帰らなくてはいけない。ほとんど意地だった。

 トラムに揺られながら、治療中の右上奥歯に「イヤ~な」感触を感じつつ、また、なんとなく体全体から力が抜けているような感覚を持ちつつ、アミーゴの前に立った。

 中がとても暗くて、人がいるんだかどうだか、さっぱりわからない。一応『クローズ』の札が今日は揺れていないので、ドアを開けてみた。
 中世ヨーロッパの雰囲気というか、なんというか、ちょっとしたレトロ感を感じさせられる、ムード漂う店内・・・とはちょっと違う金髪美女のウェイトレスが「どこの席でもどうぞ」と言った。
 禁煙席エリア、喫煙席エリアとも、半分くらいのテーブルが埋まっている。そこそこの客の入りってとこか。

 オーダーをとりに来たウェイトレスに、「ここでおいしいパエリアが食べれる
と聞いて来たんですけど・・・」と言うと、ちょっと困った顔で「パエリアは2人前からになっているのよね・・・」と言った。が、すぐに「いいわ、厨房に交渉してくるわ!!」と奥に消えた。

 しばらくして、戻ってきた彼女が「OKですって。パエリアは30分くらいかかるけど、いいかしら?料金は半額よ。」
 私は彼女にお礼を言って、あとはソフトドリンクを・・・とオーダーした。ワインでも飲みたいところだが、最初に書いたように、な~んか体中に違和感があったので、やめておいた。

 5分ほどして、大きなサラダと、てんこ盛りのパンが運ばれてきた。これもセットだそうだ。・・・ってゆーか、これって何人分?

 大量のレタスの山をチマチマ食べて待つこと30分弱。先ほどのウェイトレスが大きなフライパンを持って現れた。
 たくさん&色とりどりの具で飾られたパエリアが、アツアツの湯気といい匂いを放っている。・・・が、これまたデカイ。ホントにこれが1人前?
 サフランライスの上には、大小2種類のエビと、ムール貝をはじめとした数種の貝、鶏肉、赤と黄色のパプリカなどが、「これでもか!!」というほど乗っている。本当に、具だくさんとはこのことだと思った。

 「いっただっきま~ぁす!!」と心の中で叫びつつ、まず一口。ウマイ!!・・・が、鶏肉を噛んだ瞬間・・・私の右上奥歯に激痛が走った。・・・か、噛めない・・・肉そのものは柔らかいのだが、歯とその周辺の歯茎がモノを噛むという行為の力に耐えられないのだ。
 仕方がないので左側で噛む。・・・痛い。口を動かすだけで右側が痛い。痛みに耐えながら、そーっとそーっと噛む。この作業は普段以上にアゴが疲れる。

 肥満と早食いのシステムを証明するかのように、こうやってゆっくり食べていると、パエリア3分の1で満腹中枢が満たされてしまった。それでも、せっかく目的を達成したわけだし、何よりワガママ言って1人前で作ってもらったのに、ほとんど手をつけてないのも気が引けるし、少し時間が経って夜中にお腹がグーグー鳴るのは目に見えているので、もう少し・・・あと少し・・・と、頑張って食べてみたものの、2分の1弱でギブアップとなった。

 周囲では、楽しそうにお話しをしながら食事をしているグループ(すべて年配)ばかり。一人歯痛に苦しむ私。とほほほ。

 会計時にウェイトレスにお詫びをし、でもすっごくおいしかったと伝え、また寒空の中トラムを待つ私。停留所から、例の逆ナンしたい男を発見したバー・アミーゴの灯りが見える。今夜も彼は来ているのだろうか??
 バーに寄ってみたい気分だったが、体の違和感は激しい悪寒に変わりつつあったし、歯痛は並々ならぬものになっていたので、渋々ホテルへ引き揚げることにした。

 その後、歯は完治。今はスッキリ元気。・・・というわけで、2002年は旅行前に歯医者でチェックをして、怪しげな場所は治療しておき、念のためいつもの歯痛止め(これが一発で効くんだよ)をもらっておいてから旅に出ることに決めた!!
 で、リベンジ。パエリアもう1回食べに行くんだもん!!
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by gogofinland | 2005-01-23 17:18 | 2001 Finland

賑やかな土曜日

 土曜日のヘルシンキは、休日というのもあるけど、ちょっとしたイベントがあったのでいつに
なく賑やかなことが多い。
 歩行者天国になっていて、通り沿いにいくつもテントが建てられ、新商品か何かの展示紹介や、粗品配布、公園のオープンエア・ステージではいくつものアマチュア・グループが演奏をし、観客席は満員だ。
 
 私もアメをもらったり、布製バッグをもらったりしつつ、演奏を聴いてくつろいだ。とあるアマチュアグループのメンバーの一人が、なかなかいい男で(またコレだ)、こっそり何枚か写真を撮ってはみたのだが、こっそり過ぎてあまりまともに撮れていなかったのが残念だ。

 公園内のキオスクで(フィンランドにはキオスクがいっぱいあって、記憶が確かならフィンランド語が元らしいっすよ)コーヒーを買って飲んでいると、斜め向かいでロングコートを着てアイスをかじっている若いアジア系男性がこちらに来て、「一緒に座ってもいい?」と聞いてきた。
 彼が「君は日本人?それともチベット人?」と聞くので、「日本人だよ」と答えた。・・・ってゆーか、初めて日本人以外の国民に間違えられたよ。それも、韓国人とか中国人じゃなくて、『チベット人』????とっさにチベット人ってどんな感じだっけ?と考えてしまった。
 でも、どう頑張っても、私の頭にはダライ・ラマしか浮かばなかったので、帰国後『地○の○き方~チベット~」で確認してみたところ、ガイドブックの中になんだか私と似たような顔の、民族舞踏を踊るおねーさんがいた。

 アイスをかじりながら、「旅行?それともこっちに住んでるの?」とか「一人旅?」「これからどこを回るの?」とか、自分がいままでどこをどう回ってきたかなど、あれこれ話してきたので、適当に返答をして「楽しい旅を」とその場を離れた。

 カフェはどこもかしこも大混雑。レジに並ぶ人の列が通りまであふれている。おみやげ物店も大混雑。たくさんある遊覧観光船も賑わっている。通りに置かれたおもちゃの車や汽車では、小さな子供が群がり、その周囲で大人たちは談笑している。

 のどかで、楽しくて・・・私はこの日に限らずヘルシンキの土曜日が大好きだ。平日よりも一般生活の中に入り込んだような気分になれるから。
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by gogofinland | 2005-01-23 17:13 | 2001 Finland

私をかまってくれる人は・・・

 海外に行って納得いかないこと。それは『誰もナンパしてくれない』ということだ。
 別にナンパされて、旅先のアバンチュールとやらを求めているわけではないのだが、(正直に言います。求めてます!)『日本人女性はナンパされ易い』と言われる昨今、だれ~も相手にしてくれないのかと思うと、私ってよっぽど魅力ないんだわとへこむ。

 アブナイ目に遭わずに済んでいるとはいえ、日本でまったく男に相手にされない以上、美的感覚の違う場所でくらい物好きがいてくれてもいいじゃないかと、そろそろ逆ギレモードに入っている。

 万が一話し掛けてくれても、全然セクシーな雰囲気にならなくて、つくづく私って色気がないんだ・・・と思うよりほかない。
 さらに、話し掛けてくれる人も、父親・母親世代とかおじいちゃん・おばあちゃん、そして小さい子供・・・。
 みんな親切にしてくれるし、今回の旅などはNYの同時多発テロ直後ということもあって、アメリカと緊密な関係にある日本から来たと知ると、とても心配してくれたり、「日本は大丈夫だよ」と励ましてくれたりする程度のことだ。
 稀に若い男が話し掛けてくれても、私の旅についてとかフィンランドの感想とか、仕事の話とか・・・つまんない!!そんなんじゃなくてさ~!!と、その場で押し倒してやろうかとさえ思う私。

 結局、『日本人女性』というだけでは、海外でもウリにならないのだと、自分のモテなさ加減を何度も思い知らされるだけなのだ。顔がダメなら、愛嬌で・・・と思っても、まったくダメ!!あ~もぉ。

 今年の旅でも、同じ展開になってしまうのなら、『住宅街のバー』に出てきた逆ナンしたい彼のような男を見つけたら、迷うことなく逆ナンしてしまおう!!
 ・・・でも、エッチまでは考えてないのなら、これはかなり危険だ。だって、逆ナンに乗ってくるということは、向こうにしてみれば「やっちまってもいいんだろう」という解釈になるはずだからだ。

 やっぱり純粋に旅を楽しむしかないのかな~。とほほ。誰か私にかまってくれよ~!!
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by gogofinland | 2005-01-23 17:11 | 2001 Finland

トラムで昼寝

 ヘルシンキは交通手段が色々ある。列車・地下鉄・トラム・バス・・・・特にトラム3T(3B)と7A(7B)は使い勝手がいい。ぐるっと一周してくれるのだ。(均一料金)
 ちなみにご存知ない方のために書いておくと、3のTとB、7のAとBの違いは、進行方向だ。どっち回りでも路線は同じ。そして3と7の違いは路線の範囲だ。部分的に3と7は同じ場所を走っているが、3は南側に広く、7は北側に広く路線を持っている。逆ナンしたかった男に会うためには、3に乗って南側へ行く。
 一番の繁華街を中心にして南北に、街並みを見ながら移動できるので楽しい。

 ナンパ遊覧船&バー・アミーゴで視線を浴びまくった日曜日の夕立以降、急激に気温が下がり(前日比マイナス10℃くらい)、冬支度をしてこなかった私は、Forumというショッピングビルで店員が大慌てで品出ししたばかりのショールを買ったものの、やっぱり寒いのでトラムでのんびり街並みを見て回ることにした。

 天気は快晴。外は寒いけど、トラムの窓から差し込む日差しはポカポカしている上、適度な揺れが眠気を誘う。
 気がつくとうたた寝していたようで、ハっと目覚めるともう一周が終わるところだった。景色なんてほとんど見てない・・・
 24時間チケットがあるとはいえ、何周もぐるぐる回っていたら運転手も変に思うだろうと、渋々寒さの中下車することにした。

 何がなんでも寒いので、降りてそのまま中央駅にダッシュ!!駅のカフェでコーヒーを飲むことにした。
 フィンランドのソーセージ・マッカラを主に使ったファーストフード店で、「そういえばまだマッカラ食べてないよな~」と気付くと同時に、お腹の虫がグ~っと鳴りだし、「食っとけ」と言うので、マッカラとポテトのセットを食べてみた。もちろんカラシ抜きでね。

 ポテトが黄色いので、「まさか、マスタード和え?」と不安になり、つい匂いを嗅いでしまった。(お店の人、ごめんなさい)・・・なんだかドレッシング系の酢のような匂いだったので、「辛くありませんように・・・」と祈りながら口に入れたら、辛くない。カレー粉がまぶしてあるのか、黄色いドレッシングなのか、よくわからない味だったけど、マズくはない。
 マッカラは・・・というと、ウマかった!!私が食べたのはひと口大に切ってあったのだが、マーケット広場の屋台などでホットドッグを買っている人を見ると、フランクフルトをもう少し大きくしたくらい大きい。
 2002年の旅では、ホットドッグを絶対食べることに決めている。
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by gogofinland | 2005-01-23 17:08 | 2001 Finland

住宅街のバー

 ナンパ遊覧船(?)から降り、ファッツェルで雨が小降りになるのを待ち、ホテルに戻って体を暖めた後、今回のヘルシンキ訪問の一番の目的地であるスパニッシュレストラン・アミーゴへ向かった。
 ここのパエリアは本場で食べるのと同じくらいおいしいらしいという噂を耳にしたからだ。本場で食べたこともない私には比べようがないのだが、パエリア好きの私はどうしても行きたかったのだ。

 トラムに乗る時に、私は1日チケットの打刻を忘れていたことに気付いた。一番最初に乗車
した時に打刻しておかないと、もし抜き打ちチェックが入った時にけっこうな罰金を取られると
言う。6時間ほど遅れて、しかも既に何度かトラムに乗ったが、初めて使うかのように打刻しようとした。・・・ところが、チケットが機械に入らない。打刻ができない。

 何度も試みる私に、機械の傍に座っているおねーさんが「手伝ってあげる」と、打刻を手伝ってくれた。しかしやはり入らない。二人であれこれやっていると、今度はその隣のおばあさんが、「ここをこうしたら・・・?」と手伝ってくれた。それでもうまくいかずに3人であれこれいじくりまわしていると、斜め後ろの子連れの私と同年代(と思われる)お父さんまで手伝ってくれて、それでもダメになると、他の乗客も色々と試してくれた。

 ちなみに、この車内のドタバタ劇の間、運転手は平然とトラムを走らせていた。
 なんとかチケットの打刻ができた時、機械を囲んだ人の輪は「よかった、よかった」と安堵の息で満たされたのだった。
 こっぱずかしい思いで、車内全員に「キートス(ありがとう)」と何度も頭を下げ、私が席に着くと、運転手がチラっと振り向いてニコっと笑った。

 レストラン・アミーゴの目の前がトラムの停留所になっていて、車内のドタバタをすっかり忘れて、私は脳みそ全体をパエリアだけに占領されてトラムを飛び降りた。アミーゴのドアの前で大ショック。今日は休業日だったのだ!!日曜日はアミーゴの定休日。それを確認せずに来てしまった、アホな私。『Close』のプレートがゆらゆら揺れているのと同じように、私もグラグラだった。

 隣から聞こえる賑わいに誘われて、私はバー・アミーゴのドアを開けた。
 私が店に入ると、あれだけワイワイガヤガヤしていた店内が、一斉に静まりかえり、ドアの前に立つ私に店内全員の視線が集中した。シ~ンという状況の中、ひとつだけ残っていた空席に荷物を置くと、また店内は元の騒ぎに戻った。

 カウンターに飲み物を買いに向かうと、また店内がシーンとなった。カウンター越しにマッチョで陽気なバーテンダーがいる。カウンターの客全員が黙って注目する中、とりあえず寒くてたまらないので、まずは熱いコーヒーを頼んでしまった。私のオーダーを聞き終わると、店内がまた元の騒ぎに戻った。

 マッチョで陽気な(しつこい?)バーテンダーが、「今牛乳がちょうどなくなったので、取って来るから待っててね!!」と必要以上のさわやかさで、体操のお兄さんみたいにカウンターから走り出て行った。
 先に砂糖を入れて溶かしておこうと、固い角砂糖のポットに手を伸ばすと、カウンター客全員がまた無言で注目した。スプーンでかき回す私の手をじーっと注目している。
 牛乳パックを抱えて戻ってきたバーテンダーが牛乳を開けて「さあ、どうぞ」と差し出した。私はカップに牛乳を入れる。その行動までも無言で観察している。
 アツアツのカップの、なみなみとコーヒーが注がれたカップを手に、こぼさないようにテーブルに着いた途端、店内の騒ぎが戻った。

 私の隣のテーブルでは、中年男性と若い男性がサイコロで賭けをやっている。はっきり言ってオヤジはカモの状態。何度も何度も携帯に電話が入る。若い男性をよく見ると、ものすごくかっこいい。
 ダークブランの髪と目、スタイルも抜群にいい。逆ナンしたくなるというのはこういう感じなのかと、初めてわかった。女もナンパしたっていいじゃん。そんな気分だった。

 失礼だとは思いつつも、どうしても目が彼の方に行ってしまう。そのうち、向こうも私に観察されているのが気付いたのだろう。(そりゃ気付くさ、あれだけ見てれば)賭けの合間にチラチラ見ていた。
 私にしてみれば、彼さえよければ『旅先の大暴走』『旅の恥はかき捨て』でもいいかな~と思ってしまうくらいのいい男だったのだ。イメージ的には、デビュー当時の我が愛するジョン・テイラーを、少し筋肉質にしたような雰囲気の人で、絶対この人、モテるだろうな~。

 私も小心者だし、向こうもナンパするほど気に入ってくれなかったようで、お互いにチラチラ観察する(彼は「見るんじゃねー」と威嚇していたのかも)だけで、時間が過ぎ、なんだか眠くなってしまった私は、後ろ髪をぐいぐい引かれる(=毛が全部抜けるくらい)思いでホテルに戻った。

 とりあえず、今年のヘルシンキ訪問時に、もう一度この住宅街にある地元民オンリーのバー・アミーゴに乗り込んでみるつもりだ。今度見つけたら、とりあえず話し掛けてみよう・・・と、最近ちょっとサボりがちだったフィンランド語と英語の勉強に気合いが入っている私である。・・・とても不純な動機。逆ナンが原動力になるなんて・・・
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by gogofinland | 2005-01-23 17:05 | 2001 Finland

遊覧船のナンパ風景

 フィンランドには、たくさんのツアーがある。数時間で回るもの、日帰りのもの、2泊3日のものなどなど。
 なんとなく・・・の気分と、切符切りのお兄さんがかっこよかったのとで、ついつい乗ってしまったSun Line ツアー。約1時間半、遊覧ボートでぐるぐるヘルシンキ周辺を回るというものだ。

 一番乗りで(またもやここでも『お子ちゃま』のまま)ボートに乗り込んだ。船内アナウンスに合わせた各国語のパンフレットが並べられ、私は英語版とフィンランド語版を手にした。(後々の勉強のために)すると、操縦士のお兄さん(これまたかっこいい。でもちょっとマッチョ系)が「こっちもあげるよ」と、日本語版を出してくれた。

 午前中の快晴と違ってなんだか雲行きが怪しかったので、上にある外の席や小さなデッキには誰も出ず、船内は満員になった。
 静かな船内に解説アナウンスが響き渡り、『いかにも』北欧ちっくな風景を眺めていると、心地よさに眠気が襲ってくる。

 私のいる列の金髪・胸毛もじゃもじゃ・赤ら顔(酔っ払い?)の男が、売店でミネラルウォーターを2本買い、別の列に一人でいた北欧美女に1本差し出した・・・が、どうやら同席は断られたようで、ボトルを置いてすごすごと元の席に戻った。
 やっぱりこれってナンパだよね?でも、撃沈。彼女は結局水には手をつけず。彼はその後ず~っと外の景色ではなく彼女を見ていたのだった。彼女はその視線を完全無視。

 ・・・が、彼はめげなかった。遊覧船観光が終わり、下船するやいなや、彼女を追いかけた。信号待ちする彼女に必死になって話している。しかしここでも信号が変わると同時に終わりになってしまった。
 いいタイミング(=彼女にとって)で携帯が鳴り、「バイバイ」となったのだ。ひとり切ない彼の後姿に、私は「ナンパ大失敗!!」とつぶやきながら、突然の大雨にファッツェル(老舗のお菓子屋さんのカフェ)に逃げ込んだのだった。
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by gogofinland | 2005-01-23 17:01 | 2001 Finland

ひさしぶりやの~ぉ

 ストックホルムでの2泊3日を終え、ヘルシンキへ戻る日が来た。
 ヘルシンキに到着すると、ダッシュでバスに飛び乗り、4年前にビビリながら車窓から眺めた道のりを、今度は懐かしさ一杯で眺めていた。

 4年の月日はやはり長かった。前回工事中だった場所には新しい建物が建ち、あったはずの建物が消え、中央駅横のバスターミナルもすっかりキレイになっていた。

 バスを降り、心の中で「戻ってきたぜ!!ヘルシンキさんよぉ」と叫び、前回泊まったホテルを背に、今回滞在するホテルに向かった。ここもまた、新しいカフェやレストラン、ショップが並び、改めてご無沙汰だったのを感じる。

 一見質素なように見えるホテルは、設備も整い、部屋数も多く、こぎれいだった。
 エレベーターの自動ドアとは別に、手で押すドアがついていて、これが度々クセモノとなった。目的のフロアに着いて自動ドアが開いても、扉を押してもビクともしないことがあるのだ。悪戦苦闘しているうちに自動ドアが閉まり、またエレベーターは違うフロアに私を乗せたまま移動してしまう。
 他の宿泊客も同様で、エレベーターを待っていると中から必死に押していることがある。こんな時は外から引っ張ってあげても、やはり開かないのだ。あるいは、昇ったはいいけど開かないまま降りてしまい、私と共に下に降りてから、そのまままた上に昇る人もいる。・・・不思議なエレベーター。

 荷物を置いてひと休みすると、もうすっかりヘルシンキは夜になっていた。軽く食事をしながらまったりとしていると、やっぱり私にはヘルシンキの方が過ごし易いと感じる。ストックホルムより、本当にくつろげる。

 この4年の空白の間に椎間板ヘルニアを患った私は、ストックホルムでボロボロになってうまく動かなくなった足を引きずりながら、早々にホテルに戻り、翌日からのヘルシンキ徘徊(?)のためにストレッチをして床に着いたのだった。
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by gogofinland | 2005-01-23 16:58 | 2001 Finland