カテゴリ:2002 Finland( 24 )

このおじさんはエライの?

 私の隣のおじさんは、ちょっと気になる存在だった。(恋愛とかいう意味でなく)
 なぜかと言うと、このおじさんに対するFAの態度が違うのだ。とてもエコノミーの客への対応ではないような気がする。

 どうやらこのおじさんはスウェーデン人或いは、スウェーデン系フィンランド人と思われ、FAが雑誌や新聞を配りに来た時に、わざわざこのおじさんに「スウェーデン語の新聞をお持ちしましょうか?」なんて聞いて、持ってきたりしてるのだ。
 ドリンクサービスの後も、わざわざこのおじさんのところに「お替りは?」なんて聞いてるし、一体このおじさん、何者だ?
 食事の時に来たFAもあれこれ話し掛けてるし、あるFAなんて、通りすがりに彼に気付いて、挨拶なんかしてる。
 もしかして、フィンエアーの人なのかな?休暇かなにかで乗ったんだろうか?実はフィンエアーのすっごく偉い人だったりして。春から関空便が復活するって言うし、その準備で来日するんだったりして。
 とにかく、搭乗から到着まで、このおじさんには至れり尽くせりの対応だったので、非常に気になってしまった。

 朝食が済んですぐ、トイレに向かったら、ドアハッチの前のちょっとした空間で床に直寝している女性が1人。アゴまですっぽり毛布をかぶっているので、定かではないが、どうにもK美ちゃんに似ているような、似ていないような・・・
 ヘルシンキで体調を崩していたので、ひょっとして、もっと悪化したのでは?と、心配になったけど、ぐっすり眠っているように見えたし、病人をたたき起こすのもなんだしな~と思って、やめておいた。

 ほぼ定刻通りに成田に到着し、預けたスーツケースが出てくるのを待っていたら、K美ちゃんが見えた。声をかけて、先ほどの人が同一人物なのかどうか確かめてみると、やはり彼女だったそうだ。

 聞けば、一緒に遊んだ日曜日以降、じんましんはどんどんひどくなり、胃腸もおかしくなって、月曜日に友達と会う約束もキャンセルして、ホテルでずっと寝ていたという。な~んだ、そんなにひどかったんだったらSOSしてくれれば良かったのに。月曜日にはKちゃんもホテルに来たし。

 ものすごく大きなスーツケースを引き摺り下ろして、しばらく一緒にいてくれたけど、私の荷物はいつ出てくるかわからなかったし、具合が悪いんだから・・・と早く帰るよう勧めて、「またね」と別れた。
 その後、K美ちゃんからのメールで空港の診療所に寄って、その後家の近くの病院にも行き、じんましんは治まったとのお知らせをもらった。やっぱり風邪気味だったのと、疲れと急な気温の変化のせいだったようだ。

 空港の外に出ると、まだ夏という感じにジリジリ暑くて、ヘルシンキの涼しさが恋しくなってしまった。
 スカイライナーで都内に向かい、車窓の景色が変わるごとに「あ~、また帰ってきちゃった・・・」と、日常生活に戻る切なさをひしひしと感じたのであった。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:44 | 2002 Finland

往生際が悪いけど・・・

 往生際の悪い私でもいい加減バスに乗らなくちゃいけない時間になってしまった。

 「乗りたくな~い」「帰りたくな~い」イジイジ考えながら、バスの前でタバコを吸っていたら、私が早くバスに乗りたいのに・・・と待っていると勘違いしたのか、バスの横で休憩していた運転手さんが「乗って待っててもいいよ」と声をかけてきた。
 そしてバスの腹の荷物置き場を開けてくれた上、運んでくれると言うので断るに断れず、荷物をお願いしていつもの一番前の席に座ることにした。
 もう、腹をくくるしかないのだ。逃亡するわけにもいかないし。

 都市部から森林地帯を抜ける高速道路を空港に向かう見慣れた景色。中心部を離れていくこの方向の走りは、やっぱり好きじゃない。逆方向はウキウキだけの道のりだけど、こっちはいつも「帰りたくないよ~」「飛行機止まってくれよ~」とジタバタ・ダダっ子状態だから。

 そんなダダっ子な私を乗せて、バスは空港敷地内に入り、国内線ターミナルの停留所に停まり、終点国際線ターミナルへとお構いなしに突き進む。カウンターに向かう私の足取りは、毎度のごとく重くて、そんな自分を慰めるべく、かっこいいお兄さんのいる方のカウンターに行った。(結局ソレかよ)

 発券された搭乗券を見せながら、お兄さんが「東京行きは30分ほど遅れています。申し訳ございません。搭乗開始時間が変わりましたので、この時間にゲートへ行って下さい」と言った。
 なんだよ~。じゃあ、あと30分市内で遊べたじゃん!!もったいない・・・と思ったが、お兄さんのせいじゃないし、30分後だったらこのお兄さんは交代して、ここにいなかったかもしれないし、ま、いっか。「わかりました。ありがとう」と言って、とっととセキュリティチェックを受けて中に入ることにした。
 
 空港の喫煙ルームでタバコを吸ったり、カフェでお茶を飲んだり、ショップを覗いたりしたけど、待てど暮らせど搭乗案内が聞こえない。段々イライラしてきた。ホントに、もうちょい遊んでくれば良かった!!

 そろそろ出国手続きを・・・というので、手続きをしようとイミグレーションに行くと、2人の係官がいて、片方がカッコイイ。少し列が長かったけど、最後の最後だからいい男の方を選ぶことにした。(まただよ)
 思った以上にゲートが遠くて、ただでさえギリギリの時間にイミグレーションを通ったので、さすがに「ヤバイかな?」と思ったら、既にほとんどのお客さんが機内に入ってしまっていて、FAさんたちも少ししか残ってなかった。
 行きと同じ席(エコノミー最前列・窓側)に着くと、通路側は外人のおじさん。いつも不思議なんだけど、行きは空いてるのに、なんで帰りはこんな風に満席状態なの?フィンエアー東京便の不思議その1。

 安全ベルトを締めてしまえば、もう思い出に浸って、次の旅へ思いをはせるしかない。窓の外の景色を眺めながら、ロヴァニエミの金髪くんや、かっこいいお兄さん、今回会えなかったけど逆ナン、むかつくイタ男、Kちゃん夫妻に、Kalle、そして帰り際の金髪くん・・・色々と思い出してみた。

 ・・・が、一向に離陸する気配がない。というか、ドアは開いたまま。そのうちアナウンスが流れた。コペンハーゲン経由で東京に向かう人たちが乗った飛行機の到着が相当遅れているという。その人たちを待つために、この飛行機も待つのだという。
 30分遅れどころか、1時間以上遅れるじゃん。機内で30分以上カンヅメ。ドリンクサービスがあったけど、私にはフツフツと湧き上がる怒りがあった。1時間遊べたじゃん!!腹をくくったと言いつつ、まだ諦め切れてない。

 フテ寝してたら、ドタドタと搭乗してくる気配があって、ようやく離陸となった。「あ~、東京に着くのは何時になってしまうのだろう」と思っていたら、気流のお陰で、フライト予定時間が8時間半くらいだという。いつもは9時間半くらいなのに。だから、東京着は定刻通りの予定なのだそうだ。ふ~ん。

 本当にとうとう離陸体勢に入ってしまった。窓から見えるゲートがどんどん遠くなる。滑走路をタラタラ進む。エンジン音が急に大きくなって、体に衝撃が伝わってきて、景色の流れが速くなり、ふわっと体が浮いたら、空港周辺の景色が下に遠くなる。
 もう、本当に、本当に切ない瞬間なのだった。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:43 | 2002 Finland

帰国の前に~その3

  マーケットを後にして、海沿いの散歩でもすっか・・・とドイツ教会の裏の公園に入ってみた。少し高台にあって、シリヤラインの発着所が見下ろせる。今まで一度も入ったことがなかったのはもったいない気がした。

 一番上まで上がると、真ん中に大きなオブジェがあって、その周りを囲むようにベンチがある。
 海側に少し下に降りるような階段があったので、降りてみたら、人1人が通れるくらいの細い道に、ベンチが1つあって、その先は行き止まり。ベンチは金網ギリギリに置いてあって、下は絶壁(というほどでもないけど、落ちたら即死またはトラムに轢かれて死ぬと思う)。ただし、視界を遮るものがないので、眺めはいい。

 ベンチに旅行者らしき金髪の外国人男性が座っていた。ここで私はまたもや「いい男かどうか、チェックしておきたい」という衝動にかられて、シャッターを押してもらおうと考えた。・・・いや、もちろんこの場所で写真も撮りたかったのよ。
 アメリカから来たという彼は、まあまあってとこで(・・・って、お前が言うか!?)とりあえず写真を撮ってもらって、「ヘルシンキはキレイな街だよね~」なんていう言葉を交わし、今日帰るという私と、昨日到着したばかりでこれから数日滞在するという彼は「楽しい旅を」とそのまま別れたのであった。
 ま、いいや。私の逆ナンに比べたら『ヘ』の域だったしぃ。

 ふと時計を見ると、そろそろ正午になるところだった。一度ホテルに戻ってチェックアウトしなくっちゃ・・・
 マーケットホールのところまで戻ったら、テレビ局の人が来ていた。何かの取材をするつもりらしく、カメラマンとマイクを持ったレポーターの2人組。
 なんでだかよくわかんないけど、フィンランドの取材陣をカメラに収めたくて、話しかけてみた私。レポーターとカメラマンは顔を見合わせて、「なんで俺たち?」みたいな驚きを見せていたが、「もちろんOKだよ」と笑った。私、ヘンな日本人と思われたのかな?

 チェックアウトしながらロビーを見渡してたら、去年歯痛と発熱でぐにゃぐにゃになった自分の姿を思い出した。去年の今ごろはどうしようもなくツライ状態だったんだ・・・今年は風邪もひかず、Kちゃんたちと楽しく過ごせて良かったな・・・と、しみじみ思うと同時に、もう帰るんだ・・・と、寂しさが蘇ってきた。
 それも束の間、荷物を預けてもう一度外に出たら、「あと約4時間、ヘルシンキを堪能するぞ~」と気合が入っていたのであった。

 チェックアウトしてホテルを出た直後に、いい男を見つけた。
 スーツケースをガラガラ引きずりながら「あ~あ、帰りたくないな~」と、シケたツラをしていた私の向かいから、金髪くんが1人歩いてきた。
 何気なく目が合ったら、彼がニコっと笑いながら会釈(外人も会釈なんかするんだ?と思ったけど)するので、私もニタ~っとして会釈した。彼は通りの反対側に渡るようで、「バ~イ」と手を振ってくれた。

 まあ、なかなかいい男だったので、「これが到着時の出会いだったらな~」と、ちょっぴり悔しい思いをした私。なんでこんなにカスってばっかりなんだろう。とことん縁が無い。
 ロヴァニエミのお兄さんも、この金髪くんも、帰り際に出会ったって、どうしようもないじゃん!!
 ・・・もしかして、神様が「このまま不法滞在すればよいのぢゃ」と言っているのかな?見つかっても「神様がそう言ったんです!!」って言えば見逃してもらえるかな~???んなわけないっ!!

 今日の天気はコロコロ変わる。カ~っと晴れ渡ったかと思うと、サ~っと雲が集まってきて、曇り空になり、また雲が切れてきて強い日差しが差し込んできて、まるで夕立後のような景色になった。

 スウェーデン劇場周辺で写真やら動画やらを撮っているうち、真っ黒い雲が立ち込めてきて、ポツポツと雨が落ちてきた。「これは一気に降るな・・・」という予感がしたので、早々に朝通ったテレビ局のスタジオが入っているのと同じ建物にあるカフェに入って、旅日記を書きながら雨宿りをすることにした。

 思ったとおり、カフェラテを飲み始めて間もなく、スコールのような大降りになり、通りから人気が急に減った。オープンエリアで飲んでいたけど、屋根が大きかったので、まったく濡れずに済みそうで、急な雨に走り回ってあちこちの建物に避難する人たちをボケ~っと眺めていた。
 雨は意外と長く続き、30分ほどしてピタっと止んだ。そのまま日差しは戻ってこず、少し肌寒い曇りになった。

 あと30分ほどで空港行きのバスに向かわなくてはいけない。とうとうそんな時間になってしまったのだ。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:39 | 2002 Finland

帰国の前に~その2

 白鳥サマへの『貢物』を終えて、街中に戻った時、「お、そうだ!!」と、ひらめいた(と言うほどのものではないが)。
 今回初めてデジカメという新鋭機器(?)を持ち込んだわけだし、せっかくだから動画も撮ってみよう。

 まずは目の前のマンネルヘイミンティエの車や人の流れを試し撮りすることにした。
 音声が入らない機種なのと、多少画像が荒いのは残念だけど、再生してみて思った。これなら日本に帰ってからも、動くヘルシンキが残る。
 
 少し中心部に戻ると、長距離バスターミナルのところにテレビ局のスタジオがある。YELのスタジオは、朝のニュースなんかを見てるとここから外の通勤風景などが映る。日本で言うと「ズー○イ○!!」みたいに、映りたかったら、出れそうな感じだ。
 灯りはついていたけど無人のスタジオを写真に収めておこう。

 ふと目を通りの反対側に向けると、日本人女性二人連れが「地○の歩○方」を広げてあーでもない、こーでもないとマンネルヘイム像の下に座り込んでいる。
 この2人、数日前からあちこちでガイド広げて座り込んでいるのを見かけたので、顔を覚えてしまった。あ~、時間がもったいない・・・と、他人事ながら思ってしまう。

 最終日もやっぱりカウッパトリや、海周辺には行きたい。ということで、2人組は放っておいてカウッパトリへ向かった。今日もにぎやかだ。
 ここでも少し動画を撮って、いつもはトリ全体を撮影してるのを、魚屋さんなどに頼んでお店を撮らせてもらったりした。

 自分の写真も欲しいな~と思い、チャー○ーグリー○のCMに出てくるようなラブラブ老夫婦に「アンテークシ、ヴォイシッテコ オッター クヴァン ミヌスタ?」と頑張って話し掛けてみた。(老人は英語が通じないことが多いもんで)
 するとおじいさんは、あれこれ私の立ち位置を考えながら「ここに立って」と言い、写真を撮ってくれた。その間おばあさんは犬と一緒にニコニコとおじいさんの様子を見ていた。
 撮り終わって「キートス」と言うと、おじいさんが「プフッテ キヴァ スオメア」(=あなたは良いフィンランド語を話しますね)と言って、頭をナデナデしてくれて、おばあさんもニコニコしながら、一緒になってナデナデしてくれたのであった。
 
 老夫婦と別れて、今度はマーケットホールに入る。ここはトリよりもすぐ食べられるようなサンドウィッチとか、お寿司とか、サラダとか、どちらかというとデリ的なものが多い。入ってすぐの店がコーヒーを扱っているので、すごくいい匂いがする場所で、去年はここでコーヒーを買って帰った。その店にはお菓子もたくさん売っていて、それがドラゴンボールとかポケモンのキャラのゼリー菓子だったりして、面白い。

 ちなみに、フィンランドではセーラームーンとかカリメロのアニメが放送されていて、
少しずつ日本のアニメも入っている。スウェーデン語で「月に代わってお仕置きよ!!」
としゃべる金髪のセーラー服娘は、ちょっと変な感じもしたけど。(=ちゃんと見てしまった)

 とあるお魚屋さんに、ザリガニがたくさん置いてあった。まだ動いているのと、茹で上がって真っ赤な動かないのもあった。
 通常、ザリガニは夏場のものなので、食べたことはないし、実際に見たこともなかったので、どうしても写真に撮りたくて、場内カメラ禁止なのだけれど、お店の人に「写真を撮らせてもらえませんか?」と尋ねたら、OKだったので、撮らせていただいたのであった。

 さらに、ここにあるお寿司屋さんは、握っているのもフィンランド人、おねーちゃんもフィンランド人で、店構えは小さいながら思い切り和風なんだけど、カウンター内の雰囲気にはちょっと違和感がある。去年、このミスマッチさを写真に撮りたかったのをガマンしていたので、今回は思い切ってお願いしてみたら快くOKしてくれて良かった~。

 ザリガニとフィンランドのスシ職人の写真をゲットできてホッとした私は、中央のカフェ
でサーモンスープを食べることにした。これも、去年人が食べているのを見て、「あ~、手持ちがもっとあったら・・・歯が痛くなかったら・・・」と断念したものだったので、今回は迷わず食べて帰ることにした。

 セットになってるパンが出された時に、お店のおばさんがマーガリンを2種類見せながら「どっちがいい?」と聞いてきたが、違いがわからない私は「オススメはどっち?」と逆に尋ねてみた。
 するとおばさんは、横にいたレジのおねーさんと「どっちがいいかしらね~」とあれこれ相談し始め、「こっちがおいしいと思うわ」と言うおねーさんの意見に従って「こっちの方がおいしいわよ」と教えてくれたので、「じゃあ、それにします」と、オススメをもらうことにした。

 何種類も種類があったり、どう食べたら美味しいかなどがわからなかったら、聞く。これが一番いい。現地の人の食べ方では口に合わないこともあるかもしれないけど、どうせなら、その土地の人が好んで選ぶものを選んだ方がいい。
 たまたま私がそういう人に当たってないだけかもしれないけど、フィンランドでそれをやっても、妙に高いだけのものを売りつけられるということはない。
 みんなあれこれと親切にアドバイスしてくれて、選択肢それぞれの良い点、悪い点を説明してくれた上で(中身は多いけど値段が高いとか、安いけど内容が少し古いとか)「私はこっちがいいと思うけども」と言ってくれる。食べ物に限らず、本屋さんでも、お土産屋さんでも・・・

 だから私はフィンランド人って好きなんだな~。長く住んでる人の中には、あまり良い印象を持ってない人もいるけど。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:35 | 2002 Finland

帰国の前に~その1

 とうとう帰国の日になった。1週間というのはあっという間で、毎度のことながら寂しい思いをする。東京が嫌いなわけじゃないのに、ヘルシンキを離れるのがイヤでたまらず、「帰りたくな
いよ~ん」と、ホントにそのまま行方をくらまそうかと思ってしまうのである。

 それができずに毎年おとなしく帰るのは、ここに来る前に、ちゃんと東京で清算すべきものはキレイさっぱり片付けて、キレイで身軽な身上で堂々と来たいという思いもあってだけど、遅々として身奇麗にならないので、たまに悪いコト(=不法滞在とか)を考えてしまったりするのである。

 だけど、マジメな私は(誰?今笑ったのは!!)、やっぱりおとなしく帰るのである。そして空港へ向かうバスの中で必ず「来年も来ちゃる!!」と固く心に誓うのである。

 なんちゅー、たわごとはさておいて、東京行きは5:25発なので、大体いつも4時近くにヘルシンキを出る。ほぼ1日は過ごせるのだ。
 だから最終日は起床が早い。朝食時間のはるか前に起きて、シャワーを浴びて、荷物をまとめる。とっとと軽く朝食を済ませて、とっとと街に出る。
 正午のチェックアウトまで、歩き回る。正午前に一度ホテルに戻ってチェックアウトして、荷物を預け、また街に出る。そして4時近くに荷物をピックアップして、渋々バスターミナルに向かう。

 今回は、白鳥に追いかけられたフィンランド・タロの公園に朝の散歩をしに行った。白鳥サマへのお別れにパンを持って。
 湖を見ると、いる、いる。白鳥サマがのんびり泳いでいる。水辺ギリギリまで近付いて、バッグからパンを出すと、カモメ、カモ、スズメ、カラスなどの大群が飛んできて、ものすごい数の鳥に囲まれてしまった。

 特にカモたちは、エサをもらい慣れているのか、警戒心ナシで擦り寄ってきて、私を見上げてガァガァ鳴く。いい子にしてじっと待っている。
 白鳥サマは・・・というと、岸には上がってこず、少し離れてじっと見ている。
 パンをちぎってカモの口先に持っていくと、あんぐりと口を開けるので、そこにパンを投げ入れる。そんな調子で次々カモに小さくちぎったパンを与えているのを白鳥サマはじ~っと見ている。

 少しずつ白鳥サマに近付いて、向こうが泳いで逃げないのを確認してからパンを投げてみた。すると白鳥サマは優雅にお食事をしてくれた。
 白鳥サマの目の前に落ちたパンを拾おうと、カモとカモメがバトルを繰り返すが、横取りされた時には「こら!!それは白鳥サマのなんだよ!!」と、鳥に向かって怒る私。もち、日本語で。トナカイの時と同じように、怪しいと思われたら恥ずかしいので、時々周囲を見渡しながら人が見ていないのを確認してしまった。

 パンがなくなると、白鳥サマはス~ィスィと向こうまで泳いでいってしまった。カモは私の後をついて来て、ガァガァ鳴くが、もうパンはないので「もう無いよ。今日帰っちゃうんだよ。また来年いっぱい持ってくるね。バイバイ」と、ご丁寧にご挨拶するバカ1人。

 やっぱり、がっついてないところが、白鳥サマの優雅さだよな~と、身勝手な感心をしてしまった。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:29 | 2002 Finland

少しずつ変わっている

 午後。Kちゃんと遊ぶのも、今日が最後だ。
 中央駅で待ち合わせて、1週間後にKちゃんのお兄さんがホテル・アーサーに泊まるというので、どんなホテルかご披露するために部屋へ案内することにしてある。

 落ち合ってから、駅のベンチで少し話をしていたら、酔っ払いがやってきて、「タバコを持ってたら分けてくれ」と言う。「私たちは吸わないので、持ってない」と言うと、半分逆ギレしやがった。・・・が、特にそれ以上しつこくからまれることもなく、無事に済んだ。Kちゃんは「人にものを頼むのに、ナンなの?あの態度!!」と、ややプンスカ状態だったけども。

 私の部屋に移動し、ホテル・アーサーがどんなもんなのかを教えつつ、タバコを吸う2人。(つまり、駅でおっさんに答えた内容はウソということですな)
 これはダーリンが日本語を読めないので書ける話しだけど、実はKちゃんは日本にいた頃はタバコを吸っていたので、2人で行動した時にはちょっと吸ってしまっていたのだ。「バレなきゃいいんじゃん?」と、止めない私は悪い子ちゃんです。
 しかも、私はブレ○ケ○とか、そういう口臭消臭剤をKちゃんに与え、万が一に備えるという悪いことをさせてしまったのだ。とりあえず、今のところバレてないのではないかと思われるので、多分来年も念のためそういったケア用品を準備して行くだろうな。私がタバコをやめてなければ・・・

 まずはホワイト・チャーチやら、店の片付いてしまった後のカウッパトリで、自分が写っている写真をKちゃんにまとめて撮ってもらった。一人旅だと、おのずと自分の写真が少なめになってしまう。
 ひとしきり写真撮影を終えて、向かいのエンジェルカフェへ入った。以前から何度も前を通ってはいるが、なんとなく入らずにいた店だった。これがなかなかいい感じで・・・
 ここは完全禁煙で、ピアノの生演奏が流れ、ショーケースには美味しそうなケーキがずらりと並び、横のテーブルで他の人が食べているサンドウィッチも、かなり美味しそうだった。
 今回はこの後食事をとるので、エンジェル・ティー(2ユーロ10セント)だけしか頼まなかったけど、これもまた大きいカップにたっぷりだったので、お腹チャポチャポ。

 最後の晩餐は、久々にハリトンでロシア料理を食べることにした。初上陸の時に気に入った店。気さくな感じで、料理もあまり高くなくて美味しくて・・・
 ところが、1歩店に踏み込んだところ、ちょっと様子が違う。モデルみたいにキレイなロシアの民族衣装を着たウェイトレスのおねーちゃんはいなくて、ヒゲに長身のイマイチ愛想の悪いウェイター1人だった。

 メニューも随分変わっていて、楽しみにしていた『白身魚のフライ・マッシュルームソース』がない!!ズラリと並ぶメニューの中に『マッシュルームソース』を見つけた。但しそこには『フライド・スウィートケーキ』と書いてあったが、どうにもあのソースの味が忘れられないので、それを頼んだ。

 出てきたのは、柔らかいラム肉のカツが、粟のような、クスクスのような、よくわからん穀物の上に乗せてあり、マッシュルームソースがどろろ~んとかかっていた。
 この穀物がイマイチで、カツとソースを一緒に口にしないと食べられたもんじゃない。ちなみに、これにパンがついて(これがウマイ!!)15ユーロ90セント。ちょっと高くなったかも・・・

 新しい建物が建ったり、前にあった店が消えていたり、あっちこっちで工事があったり、メニューが変わって、人も変わって、店の雰囲気も変わって・・・こうやって少しずつヘルシンキは変わっていってしまう。
 少し寂しくもあり、何度行っても飽き足らないんだよな~と思ったりするのであった。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:26 | 2002 Finland

もんたで目覚める

 昨夜は結局、ピザをテイクアウトして、ホテルでテレビを見ながら食べ、おとなしく過ごしたのであった。
 日本でも毎週欠かさず見ている「エンジェル」を見て、「キャ~♪」の状態で、思わずピザソースをベッドのシーツに垂らしそうになった。
 フィンランドでも、FOX系の番組を色々やっているので、テレビっ子な私が多分移住しても寂しくないかも・・・ただし、日本より遥かに遅れている放送。ま、それはそれで好きな番組を何度も見れるからいいけどね。

 明けて月曜日、今夜がフィンランド最後の夜になってしまう。夜は日本人妻・Kちゃんと最後の晩餐の予定だから昼間は思い切り写真を撮りまくることにしよう。

 寝ぼけながらも、寝起きにすぐテレビをつけるテレビっ子・AKI。するといきなり「もんた」が!!!みのもんたが、フィンランドのブラウン管で「ファイナルアンサー!?」と叫んでいる。思い切り目が覚めてしまった。な、なぜこんなところに「もんた」が!?

 クイズミリオネラが結構あっちこっちの国で放送されているのを知っている人も多いでしょうが、ここフィンランドにもあります。で、どうやらその宣伝で各国のミリオネラを流しているようなのです。
 それにしても・・・やっぱり、「もんた」のあの顔、あのもったいぶりようで、「ファイナルアンサー?」と異国の地でいきなり聞かれるのは、妙な気分でした。あ~、ビックリした・・・

 もんたで目覚め、シャワーを浴びて、朝食を軽くいただき、(昼に目一杯食べたいので)昨日とうって変わって快晴の街に飛び出した。

 IT先進国のネットカフェを体験しようと、ストックマン1Fのロバーツ・コーヒーへ行ってみた。ここで飲み物を買うと、1人15分無料で使える。
 「メールチェックでもするかな」・・・が、しかし、日本語未対応のため、全部文字化け。すぐに諦めて、ロバーツのちょっとかっこいいお兄さんを眺めつつ、紅茶を飲む私であった。(メールチェックより、こっちの方が『目にいい』に決まってる)

 アカデミカ書店で、去年買ったフィンランド語のテキストのパート2と、新しい辞書を買って、前から食べてみたいと思っていた、カフェ・エスプラナーディのサーモンスープをお昼に食べることにした。
 ドンブリ並のカフェオレ・ボウルにたっぷり入ったサーモンスープに、パンがついて5ユーロ50セント。他にもチキンスープやトマトスープがあったけど、人が食べているのを見て、やっぱり北欧ならサーモン!!ということで、サーモンスープを選んだのであった。

 ミルクベースで、たっぷりホクホクのじゃがいもとタマネギ、そしてサーモン。アツアツで、ディル(=香草)の風味もバッチリ。帰国後、寒い日に何度か自宅でも作って食べている。簡単だし、美味しいし、あったまるし・・・

 サーモンスープでほのぼのし、マーケット広場&マーケットホールへ写真を撮りに行くことにした。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:22 | 2002 Finland

ダーリンのお友だち

 ダーリンとKalleがやって来た。私の背後からだった。まずはダーリンに「昨日はありがとう」とお礼しつつ、本日の挨拶。そしてダーリンの隣の男性に目を向けると・・・かっこいいじゃん!!
 Kちゃんの話しを鵜呑みにするんじゃなかった。と言うよりも、「これが高校教師!?」という感じで、今風の雰囲気、日本でありがちな(最近では崩壊しつつあるけども)学校の先生のイメージとは全然違う。逆ナンされまくりというのもうなずける。

 ハゲ隠しなのかどうかは知らんが、坊主頭(って言っていいのかな?)の金髪、ブルーの目、白い肌。そうは言っても、クドイようだが、やっぱりナンバー1は私の(いつから『私の』になった?)逆ナン男だけど。

 5人で高級ホテル・トルニの最上階のバーに行くことにした。昼間なのでカフェだ。エレベーターを降りてから、更に狭い螺旋階段を登る。狭いけど眺めが良くて、私の逆ナン男と、夜のお供をしたいような場所だったりする。

 最初は女は女同士、男は男同士でしゃべっていて、なんせKちゃんが一杯しゃべるもんだから、ダーリンは面白がっている。どうしても普段は日本人と接する機会が少ないから、おのずとKちゃんの口数というのは少なめになるのだ。だから、ここ数日、私やK美ちゃんと会って、いっぱいおしゃべりしているKちゃんが面白いらしく、時々ダーリンはピーチクパーチク口パクの真似をしてみせる。

 私もお菓子をお土産にしたが、K美ちゃんもそこら辺は心得ていて、Kちゃんに羊羹をお土産に持って来た。それをダーリンに食べさせたが「うぇぇ」という顔をしていたので、今度はKalleに羊羹やら、私が持って来た怪しいお菓子を食べさせてみた。
 Kalleは優しいのか、TimoやMarjoのようにチャレンジ精神が旺盛なのか、色々と食べてみては「これって○○に味が似てるね。」とか「マズくないよ」などと言ってくれる。(ダーリンが優しくないというわけではない)

 ダーリンが日本の携帯電話に興味を持っていたので、昨日Kちゃんちで見せたため、ダーリンはそれをKalleにも見せたいと言ったが、今日は私は持ってきていなかった。ということで、K美ちゃんの携帯を見せた。「ふむふむ」という程度の反応ではあったけど。

 Kalleから「どうしてフィンランドに住みたいの?」と聞かれた。更にダーリンとKalleがダブルで「冬は寒くて暗いのに」と言う。「フィンランドが大好きだから・・・でも、一度真冬のフィンランドに旅行で来て、どんなだか体験してみないといけないと思ってる」と私が答えると、2人とも「うん。住む前に一度体験しておいた方がいいよ」と言った。

 残念なことに、Kalleは明日の授業の準備をしないといけないとのことで、途中退場となった。すっごく残念。せっかくのいい男だったのに。
 残った4人は、まだ色々話していた。ここのトイレはガラス張りで、用を足しながら下界が見渡せるという。Kちゃん、K美ちゃんがトイレに行き、「一瞬ドキドキする!!」と言って戻ってきた。私もトイレを見たい!!ってことで、突撃。

 ドアを開けるとそこはガラス張りのトイレ!!ここは高い場所にあるので、他の場所から見られるという心配はないんだろうが、パンツを脱ぐ時はちょっとドキドキ。それでも用を足している最中には、下界を見下ろしてるのが快感でもある。
 トイレから戻ると、ダーリンが「写真撮った?」とカメラを構えるマネをした。

 寒い日曜の午後、お楽しみタイムはこれにて終了。外に出るとまた更に寒く、そして風が強くなったような気がする。とにかく寒いので、ダウンジャケットのファスナーを襟まで上げた。Kちゃんはジャケットを羽織っただけ、K美ちゃんは薄着だったのでKちゃんのカーディガンを借りた。

 ジャケットの襟をしっかり閉めないKちゃんに注意するダーリン。翌日Kちゃんから聞いた話しだが、あの後ダーリンは「K美はフィンランドに住んでたのに、あんな薄着で!!Kはちゃんとファスナーを上まで上げずに着て!!」と、ちょっとプリプリだったらしい。あ~、良かった怒られなくて・・・

 Kちゃん夫妻を見送って、K美ちゃんとホテルに戻った。偶然にも同じホテルだったのだ。私同様、K美ちゃんもホテル・アーサーがいいと思っている。値段が安くて、キレイで、駅から近くて便利。
 何か食べ物にあったのか、風邪なのか、実はK美ちゃんは体調を崩しかけていた。腕や首のじんましんも昼間の待ち合わせの時よりひどくなってきている。
 去年同じように、急に冷え込んだ日曜日のせいでイタイ思いをした私は、「具合が更に悪くなったり、何か欲しいものがあったら、夜中でもいいから部屋に電話してね」とお互いの部屋番号を交換した。

 部屋に戻って、去年のようなことにならないように・・・と、うがいを何度もした私。明日は晴れるかな・・・?
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by gogofinland | 2005-01-24 22:19 | 2002 Finland

寒いヘルシンキで闘う

 逆ギレ・イタ男事件から一夜明け、日曜日のヘルシンキはどんより曇りで寒かった。北風ピュ~ピュ~。
 今日は午後からKちゃん夫妻、ダーリンのお友達、Kちゃんのお友達と会うことになっている。

 寒空の中、やっぱり部屋でじっとしていられないので、軽く散歩して、中央駅で待ち合わせとなった。
 駅の中はあったかいのと、日曜日なのとで混雑していた。手持ちのユーロがあまりなかったので、待っている間に両替しておこう。

 駅の両替所、私の前に中国人の団体がいる。1人が代表して取りまとめて両替するつもりらしいのだが、これが「あーでもない」「こーでもない」と先に進む気配がない。
 窓口が空いてもまだそのまま。しばらくガマンしたが、とうとうキレた。テープで仕切られた列をふさぐ中国人団体。一応「Excuse me」と言いつつも、思い切り怒りの表情で彼らを跳ね飛ばし、窓口へ。それでも彼らは話に夢中。

 窓口係はなかなかのいい男。両替をお願いしている最中に、今度は東欧系、あるいはロシア系とおぼしき、ドでかいオバちゃん集団が列を無視して、私の窓口にやってきて、係のお兄ちゃんにあれこれ話しかけた。

 お兄ちゃんが「列に並んで下さい」と英語で説明するが、オバちゃんたちは英語がわからないのか、オバタリアンらしく「そんなこと知らんわい!!」なのか、どこかの国の言葉でベラベラ話し始めた。
 何度お兄ちゃんが「列に並んで・・・」と言ってもダメで、困り果てた顔をしていたのと、今は私がやってるんだからさ~!!という小ギレもあって、私は超ブロークン英語、しかも多分間違っている英語で集団のボス的オバちゃんに言った。
「 It's my turn!! Keep the line!! The end of this line is over there!!」
(=「私の番なの!!列に並んでよね!!最後尾はあっちだよ!!」のつもり)

 するとそのオバちゃん集団は「Oh!! Sorry!!」と言って、いまだもめている中国人集団の
後ろに並んだのであった。
 自分でもビックリしてしまったのだが、まあ、わかってくれたから良しとしよう。これだから私の英語力は向上しないのだ。めちゃくちゃなのに理解してくれる親切な人が多いから・・・

 お兄ちゃんは笑いながら「Thank you!!」と私に言いながら、「やれやれ」とでも言いたげに肩をすくめてみせた。両替のレート、ちょっとおまけしてくれればいいのにな。

 ようやく両替が終わって振り向くと、Kちゃんが女の子と話をしている。その人がK美ちゃん。今は日本に住んでるけど、去年までフィンランドに留学していて、今回はロンドンで友達の結婚式があって、その帰りに寄ったらしい。
 K美ちゃんの話しでは、ついさっき駅のカフェ(=うずまきパンがおいしい。1997年参照)で、黒人同士のケンカがあり、警察も来たという。ちっ、見逃しちまったぜ。

 とりあえず、ダーリン&お友達が来るまで、ストリンベリでお茶しながら3人でお話しすることになった。
 日曜日なので、デパートもほとんどのショップもマーケットもお休みだけど、ここは開いてる。街の人通りも平日や土曜日とは比べ物にならないくらい少ない。休みのカフェも結構あるせいか、ストリンベリは意外と混んでいた。

 さっそくKちゃんから、昨夜ホテルにまっすぐ帰らなかったことへの突っ込みがあり、私は照れ隠しついでに逆ギレ・イタ男の話をしたのだが、これでなんとかごまかせたような気がする。(だよね?Kちゃん?)

 女3人・かしましく、日本語炸裂おしゃべりしまくっているうち、Kちゃんの携帯が鳴った。ダーリンが友達とこっちに来るという。どこにいるのかがイマイチわかってないKちゃんが、必死に場所を教えようとしたが、ダーリンなかなか理解できず・・・
 向かいから私が「ストリンベリ!!」と叫び続けていたら、その声が電話越しに聞こえたらしく、Kちゃんが「AKIの声が聞こえて、『わかった』って言ってた」と言った。

 これからダーリンが連れてくるというお友達・Kalleはバツイチ高校教師。とにかく女にモテるらしく、逆ナンされまくりでセフレが10人なんつーツワモノだそうだ。
 でも、Kちゃんは「だけど、私はカッコイイとは思わないんだけどね~。だから、期待しないでね」と言う。
 その言葉に、密かに心の中でガックリした私。空想でミカ・サロみたいな顔を想像してしまった。キミちゃんみたいなのだったら、私も逆ナンした~い!!

 ・・・そして、ダーリンとKalleがやって来た。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:14 | 2002 Finland

オマエは何様だ?

 Kちゃん夫妻と別れて、逆ナン男との再会(?)を果たすべく、バー・アミーゴに乗り込むか、おとなしくキオスクで飲み物でも買ってホテルに戻るか、別のバーに入って眼の保養をしてくれるニューフェイスを探すか・・・迷いながら、とりあえず中央駅の方向に歩く私。
 土曜日の夜、まだ9時半を少し回ったところで、バーもそろそろ賑わい始め、通りを歩く人もたくさんいた。

 車から降ろしてもらった場所から数メートル歩いたところで、追い越そうとした男に話し掛けられた。ここでシカトしないところが、「とりあえず声をかけてくれた男はすべてチェック!!」という私であって、例のごとく一瞬にしてチェックを入れた。

 男はいかにも『イタリアン』な雰囲気で、少し開けたシャツの胸元に胸毛が見える。顔は別に悪くないし、スタイルもかなりいい。でもダメ。なぜなら私は胸毛がダメなの。な~んか、子供の頃から「胸毛=中にアブラムシ大の小さな虫が住んでいそう=気持ち悪い」という意識構造が根を張っており、どうにもこうにも胸毛だけは・・・

 以下男=「イ」・・・以降、会話は歩きながら続く。
イ=「僕はイタリアから来たんだけど、(やっぱりイタリアンか!!)キミは日本から?」
私=「そうだよ」
イ=「日本には1回だけ行ったことがあるけど、いい所だよね~」
私=「ありがとう」
イ=「ところで、キミはヘルシンキに住んでるの?」
私=「住んでないよ」
イ=「じゃあ、僕と一緒でツーリストなんだね。良かったらどこかでお茶でもどう?
   ゆっくり話をしようよ」
私=「疲れてるから、もうホテルに戻って寝たいの」
イ=「じゃあ、明日は?会える?」
私=「明日は友達と約束があるの。」
イ=「じゃあ、やっぱり今からどう?」
私=「だ・か・ら~、疲れるからイヤなの!!」
イ=「なんで疲れてるの?」
私=「今日は友達の家に行って、色々楽しんできたから。」
イ=「こっちに友達がいるんだ?じゃあ、ホテルのキミの部屋に行こうよ。そしたら
   すぐ寝れるよ。僕が一緒に寝てあげるからさ。」
私=「は!?1人で寝るから結構。」
イ=「じゃあ、僕の泊まってるホテルの部屋に行こう」
私=「何言ってんの!?行かないよ。」
イ=「なんで!?僕は『Pホテル』(=カジノがある高級ホテル)に泊まってるんだぞ!」
 奴はここでいきなり逆ギレし始めたのであった。

私=「それが何?」
イ=「キミはわかってるのか?『P』だぞ、『P』!!」
私=「だから何?」
イ=「わかった。キミは疲れてるんだろ?僕が『イタリア式マッサージ』をしてあげるよ」
 ここで一度逆ギレから一転、急に優しくなった。

私=「マッサージは嫌いなの。」(=ホントは好き。但し本当のマッサージね!!)
 これで再び逆ギレ。さっきよりスゴイ。

イ=「キミはおかしいよ!!旅先で意気投合した男女がベッドインするのは変なこと
   じゃないだろう?」

 ・・・ってゆーか、全然意気投合してないじゃん。ここまでの会話で、私たちが意気投合したと感じた人は手を挙げて下さい。

私=「私はそうは思わないけどね」
イ=「一体何が不満なんだ!?キミには理由をきちんと説明する義務がある!!
   なぜ断るのか、ちゃんと理由を説明しろよ!!」(納得いかんという顔で)

 あ~!!ここで私は自分自身がもどかしかった。『あんたの胸毛がイヤなの!!』と言いたいのに、肝心の『胸毛』という単語が出てこなかったのだ。イライラ・・・
 そもそも、断る理由を説明する『義務』って何?ねーねー、そんなのあるの?

 仕方がないので、別なことを言っておこう。と思ったら、奴が中央駅の前の横断歩道を渡り始めていた。急遽私は逆の方向に行くことにした。すると、奴はてっきり私が自分のすぐ後ろについて来てると思っていたらしく、振り返って目を丸くしてこっちを見ている。戻って来ようとしていたが、横断者がいっぱいで来れない。これはチャ~ンス!!

 「あなたに興味がないからイヤなだけだよ!!バイバイ!!」と人波に流されそうな彼に向かってそう言って、私はビルの中に走って逃げた。
 もしかして、追いかけられてたら逆ギレどころじゃないかも・・・と思って、とりあえず必死に走った。ビルの警備員のお兄さんに妙な顔で見られたが、お構いなし。
 ツェトルの前を通り過ぎたところで、ゼィゼィと立ち止まって振り向いたが、追いかけてはいなかったらしい。

 ・・・さて、と。なんだかもうアミーゴに行く気分じゃなくなっていた。カフェ・ストリンベリがまだ開いていたので、中に入ると、少し片付けが始まっている。お客さんはまだ結構いた。お店の金髪美女に「まだいいですか?」と聞くと、「10時半で閉まるから、あと30分しかないけど、それで良ければどうぞ」と笑顔で迎えてもらえて、コーヒーを頼んだ。

 やれやれ・・・と座った席の隣には、金髪くんが1人で本を読みながらコーヒーを飲んでいる。横を覗き込んでチェックするわけにもいかないので、私たちの席の向かいにある鏡で、店内を見回すフリをしてチェックしておいた。なかなかいい男だった。(懲りない女よね・・・私も)

 ここで逆ナンってどうなの?でも、この人悪くないじゃ~ん・・・アホ面の天使と悪魔が頭上でピヨピヨ回っている。
 だけど、ホントに疲れちゃったよ。もういいや。落ち着いたらホテルに帰って寝よう。明日はKちゃん夫妻と、ダーリンのお友達、K美ちゃんと会うんだし。
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by gogofinland | 2005-01-24 22:10 | 2002 Finland