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ガムラスタンと王宮

 ストックホルム観光のメインは、やはりガムラスタンなのだろう。
 古いヨーロッパの町の姿を感じさせるガムラスタンは、地図で見ると中心部から歩くには少し遠く感じるが、セルゲイ広場辺りをぶらぶらしていると、いつの間にか入り込んでいる。通りそのものは結構狭く、メインの通りの両側にはびっしりと商店やレストランが並ぶ。

 とあるカフェで昼食を取ることにした。小エビがこれでもかっというくらいてんこ盛りのオープンサンドと、イチゴと生クリームこれまたてんこ盛りのタルト。
 残念ながら、雨模様で少し肌寒かったのだが、せっかくなのでテラス席(屋根はありました)で食事をとることにした。

 「うっま~ぁい♪」テラスでそうつぶやきながらニコニコ顔で食事をするこの日本人女は、きっと不気味だったに違いない。でも、本当においしくて、シ・ア・ワ・セだったのだよ。たっぷりの小エビはプリプリ甘く、タルトはイチゴの酸っぱさと、甘味を抑えたたっぷりの生クリームがマッチして、サイコーにおいしい。

 食べてる私の周りをスズメが10数羽取り囲む。人間にビビることもなく。
 お腹いっぱいで、ほんの少し残してしまった。お皿を少しずらすと、「もう食べないよ」というのがわかるかのように、スズメが一斉にテーブルの上に乗ってパンを突付き始めた。

 雨が降ったり止んだりの中、王宮へと向かう。未だに国王がここで執務をしているということもあって、普通の美術館とは比べ物にならない警備体制だ。建物のあちこちに衛兵がいる。 この衛兵というのが、これまた北欧美男子揃いだ。でも、誰が何を聞いても、何があっても笑った顔を見せなかった。無表情で、関節曲がんないの?というような動きで銃を脇に抱えて、雨の中じ~っと立っている。「この人たち、仕事が終わった後とか、休日とかくらいは笑うよね・・・?」と、まるで彼らが1年365日・24時間このままのような気がしてしまった。

 王宮の建物には、色々な展示がある。入場券はすべての部屋に行けるものと、一部の部屋に限られたものがある。私は欲張りだから、せっかく来たんだから全部見たい。王家の家宝やら、ストックホルムの歴史やら、あれこれ見て回った。

 とても残念だったのは、やはり天気が悪かったことだ。「一度でいいや」とは書いたものの、できれば天気の良い時にガムラスタンを歩き回り、お日様の下で王宮の美男子衛兵を見たいものだ。

by gogofinland | 2005-01-23 16:36 | 2001 Sweden