人気ブログランキング | 話題のタグを見る

朝からひと苦労

 前夜は少し早めに寝た上、爆睡だったせいか、案の定目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまった。
 オスロは2泊なので、実質今日しかゆっくり見て回れないのだ。おかげさまで心配していた天気は曇り時々晴れの予報。
 朝食ナシのホテルなので、朝食取りがてら活動開始にしなくっちゃ。おっと、その前に、前夜テレビのリモコンを借りるデポジットで200Nkr取られたので、(もちろん、リモコン返せば返ってくるお金なんだけど)まずは両替しないと朝食さえも食べられない。まずは両替だ。確か、中央駅の郵便局で両替やってたな。

 郵便局は朝から大混雑状態。番号票を取ってソファに座って待っていたら、同じく座っていたおじいさんが、1人で延々しゃべっている。相当ゴキゲンだけど、うるさい。1人で爆笑したり、怒り出したり、ちょっと忙しい人(?)だ。

 やっと順番がきたので、両替を頼もうとしたら、「日本円はできない」と言われた。はぁ!?天下の(?)日本円を両替せずしてどうするっちゅーねん。それに、入り口の看板にはドルやユーロ、どこのだかわかんない紙幣に混じって、諭吉の写真も載ってるじゃないのよっ。
 納得いかないけど、ここでヘタにもめても仕方ないし、「じゃあ、どこならできますか?」と聞いたら、逆戻りして大聖堂の向かいのNordiaという銀行に行ってくれと言われた。

 もと来た道を戻ってNordia銀行を探したが、見つからない。迷ってても仕方ないので、近くのカメラ屋さんに入り、聞いてみた。
 お客さんがいるというのに、お店のご主人らしきおじさんは通りまで出て教えてくれた。このおじさん、結構かっこいい。50歳前後だろうけど、「こういうおじさんだったらOKかも」と、道を聞くのが目的なのに、私の気分は不純な方へ、不純な方へといってしまう。

 教えてもらったとおりに歩いていったら、小さく「Nordia」と書いてあるビルの入り口を発見。しかし、ここが銀行の入り口なのか、それともただのビルの入り口なのか、イマイチ判断に迷うような雰囲気。日本の銀行みたく「ここにありまっせ!!」と主張するようなドデカイ看板を建物の上の方につけてくれよ・・・という感じ。
 ビルに入ると、窓口はエスカレーターを昇った2Fだということが判明し、窓口のおねーさんに「両替お願いします」と言って諭吉を差し出したら、「すみません。日本円は扱ってないんです」と言われた。
 はぁ!?だって、ここ銀行じゃん!!でかい支店じゃん!!郵便局での分も合わせて小ギレ状態になってしまった。超・ブロークン英語で「でも、中央駅の郵便局でここに行くように言われたんです!」と言ったら、おねーさんは「すみません。でもここでは日本円は扱えないんです。中央駅の当行の両替所ならできますから・・・」と言う。
 「わかりました。じゃあ、両替所は駅のどの辺にあるんですか?」と聞いたら、「古い駅舎の1Fにあります。ガラスの建物(=郵便局があった方)は新しい建物で、その隣に黄色っぽい建物があります。建物の前にトラの銅像があるので、すぐにわかると思うんですが・・・」と教えてくれた。

 プリプリしながらまたまた逆戻り。「黄色っぽい建物は・・・あった!!」ガラスの中央駅の隣、広場の階段を降りたところに、トラの銅像がある。「これかぁ!!」思わずデカイ声、しかも日本語で叫んでしまった。
 中に入ると、新しい駅舎とは違って、ちょっと趣がある。カフェや洋服屋さん、マックに花屋さん、バーにスーパーマーケットまである。なんだかいい雰囲気だったし、たかだか諭吉1枚を両替するために往復したせいで、お腹がグーグーだったので、この建物の中のカフェで朝食を取ることにした。

 あ~、満腹!!と満足して駅前の広場、トラの前でタバコを一服していたら、(場内禁煙だったんで)朝っぱらから赤ら顔の、酔っ払い風なオヤジがやってきて、ノルウェー語らしき言葉で、一方的にあれこれ言われた。
 私が「ノルウェー語はわからん」と言ってるのに、お構いなしに何かを訴えかけてくる。いい加減ムカついてきたので、「え?」というのではなく、「あ"!?わかんねーよ!」と言ったら、諦めて立ち去った。
 ちなみに、私の「あ"!?」という顔は、時によっては非常に怖いらしい。高校時代、この顔で聞き返したら、友だちに土下座して謝られた。・・・というような顔らしい。ご想像にお任せするわ♪
 結局、おじさんは小銭をたかってたみたい。階段に座ってたツーリストっぽい男性(推定年齢20代後半・顔はフィンランド人ぽい)は、立ち上がって直立不動になり、何かを渡していた。

 いや~、思いのほか長い朝だった。オスロ・カードを購入し、さあ、観光に出発だ。

by gogofinland | 2005-01-26 12:45 | 2003 Norway