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ジョ~ン!!

 土曜日なので、お店が閉まるのが早い。疲れているわけではないけど、なんだか早くホテルに戻って、まったり食事しながらテレビでも見たい気分だったので、何か食べ物を買い込んでホテルに戻ることにした。

 スーパーでイチゴのケーキ(以前から気になっていた)や水やらジュースなんかを買い、FORUMでテイクアウトのステーキを買い(なぜか無性に牛肉が食べたかった)、ホテルに戻った。

 ホテルに帰るトラムに乗り込むと、運転席のすぐ後ろの席には、バックパッカー気取り(=あくまでも気取っているだけにしか見えない。今時、ジーンズの膝が破れてるのってかっこいいっけ?)の若い日本人オトコが現地カップルと並んで座っている。(席はほとんど空いている)
 『地○の歩き○』を手に、私以上に超ブロークンな英語で「どこで降りればいいか」とカップルに聞いている。
 カップルが「ごめんなさい。わからない」って言ってるのに、奴はいきなりボールペンを差し出し、「Write」とだけ言って突きつける。
 ・・・おいおい、「書いてもらえませんか?」くらい言えよな、失礼な奴だ。ってゆーか、だからぁ、わかんないって言ってるじゃん。ま、助けようともしない私も私か?
 だけど、私としてはバックパッカー気取って来てるんだし、言葉が通じなくてもなんとか自力で乗り越えてこそ、こいつの旅の思い出になるわけだしぃ・・・ってなわけで、あえてこちらから助け舟を出す気にはならなかった。
 ヘルシンキはオロオロ迷ってても、金品・命奪われるような感じじゃないし、少しは冒険しろ!と、この甘ったれた日本男児に試練を与えることにした。

 結局、1つ手前の停留所でカップルに礼も言わずに飛び降り、道行く人手当たり次第とっつかまえて、奴は『地○の歩き○』を見せて回っていた。そんな彼の姿がどんどん小さくなり、私もホテルに到着。

 部屋に戻り、テレビでよくわからん刑事ドラマを見ながらステーキをかじっていたら、いきなりドラマにジョンとアンディーが出てきた!帰国後、デュランデュランのファンサイトにカキコしたところ、それは昔日本でも見た『マイアミ・バイス』であることが判明。当時彼らが参加していたユニット・パワーステーションとしてゲスト出演したのだ。
 いや~ん。ヘルシンキでジョンに会える(?)なんて♪ステーキに食いつく手も口も止まり、ホテルの部屋で1人「ジョン、ステキ~(←ダジャレではない)♪」と何度もつぶやくバカ女はここにも健在。

 私的には、勝手にこう解釈しているのだ。オスロやヘルシンキで過ぎ行くいい男にヨダレ垂らしてたから、ジョンが「俺のこと忘れるなよ!」と喝を入れに登場したに違いないと。神様が「この浮気モノめ!!いい加減にしろ~!」と、この映像を見せたに違いあるまい。
 だって、物凄い確率の話しなんだよ。たまたまこの時期私はヘルシンキにいて、なんとなくホテルに早く帰りたい気分になり、たまたまつけて見ていた番組が長年続いた『マイアミバイス』の、ジョンがゲストで出演した回だった・・・なんて。
 もし、私が最初の予定通り1週間前に旅行してたら?Eに誘われるまま家に行ってビデオ見てたら?Eの家に行かなくても、逆ナン探しにバーにでも行ってたら?ホテルに戻って他の番組見てたら?
 こんなすべてのIFを蹴っ飛ばしたがゆえに、私はジョンと大好きなヘルシンキで遭遇できたのだ。これはすごい偶然、私は「もう永遠にジョンのファンでいる!」と画面でトレードマークとも言うべきスマイルを見せるジョンに向かって誓った。

 言うまでもなく、私はそれ以降、今まで以上に頭の中はジョンだらけなのであった。7月の来日時の大興奮がようやく落ち着いてきたところで、また大興奮させられてしまった。

by gogofinland | 2005-01-26 13:29 | 2003 Finland